旅行・地域

南房総へドライブ  その4

 『生まれ落ちて、果たしてその者には帰る場所があるのか?』という事を考えてみる。ある小説では、異性の中に帰る、というオチだったが、釈然としなかった。原罪の観点からだ。今生きている人の中に、もう一度、同じ人生を味わいたいという人はいるだろうか?少なくとも私は違う。幼い頃からカオスばかりだった人生は、私を追い詰め続けている。だから、私は家族を持たないことを決断した。二十代の半ばのことか。本来、人間には帰る場所など無い、というのが私の信条になった。きっと、不幸なのだろう。歳と共に、身軽さと孤独と暗闇を感じる。自分の生きている存在根拠が失われるような錯覚に陥るのだ・・・車のナビでエラーが出たので、もう一度やり直すと、自宅へのルートが出た。房総の山越えルートである。道は分からないが、何とかなるだろうと出発。今度は海から山へと向かった。山道を運転していると、狭くなったり、二車線になったり。機能していない凹面鏡をいくつも見かけた。所々に民家があり、狭く曲がりくねった道を行く。それ程の高低差は無かったが、どこを走っているのかは判らない。方位磁石は北西を向いていたが、何とかなる、で走る。狭い道を抜けると、ゴルフ場の看板が出だした。そこから先はスムーズに行った。どこかの城跡を抜けるコースだった。そこからは一直線に家路へと・・・土産物屋のおばちゃんのイチオシだったアジの開きは、翌日に食べた。確かに美味しいのだが、薄味な気がした。南房総は何もないと思っていたが、楽しかった。地図を広げて観てみると、確かに南。一周しようと思ったら、一泊しなければ無理だと悟った。

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南房総へドライブ  その3

 『美』とは音楽的でもある。時間の中で、ある形態を保ち、イメージとして記憶される。時が経つと共に断片化されてゆく。私は、いくらデジタルの方が人間に心地いいからといっても、人間の脳というのはアナログであると感じる。線分を限りなく小さく処理した作業でノイズを払うというのは、デジタル技術そのものだが、人間の脳をごまかしているに過ぎない。加工も出来る。これは自然ではない。というよりも、必要な音を一辺に聞き分ける作用というのが人間の脳という所にはある。そこを磨く方が自然だ・・・話はそれたが、トンネルというのはいきなり開ける。光と感動をもって。しかしまた、トンネルに入る。この繰り返し。大切なのは焦らないこと。新たな物を新鮮に吸収する。心は開かれていなければならない・・・ふと脇を見たら土産物屋があったので車を駐めた。中に入って、名物を聞くと無い。簡単な物を買い、どこで売っているかを聞くと、もう少し先にあるという。催してきたので隣のコンビニに入ると無言。こちらも無言でトイレを拝借、何も買わずに車に戻った。勝浦で逃したら、いい海の幸は替えないと思いながらのんびり走る。ふと、右手に大きな土産物屋。右にハンドルを切る。エンジンを切り、店内に入ると先客一人。店はおばちゃん一人でやっている。とりあえず、旨い物を聞き、いくつかチョイスした後、アジの開きはないかと聞くと、おばちゃん待ってましたとばかりに、真空パックに何匹か入った物を指さす。冷凍せずに処理したから美味しい、としたり顔。買わぬ訳には行かぬ。勘定を払い、少し話し込むと別の客が。礼を言って車に戻る。晩飯はゲットした。ナビの自宅に帰るボタンを押すが、出てこない。『俺には帰る場所なんてないのかもな』と、昔、悩んだテーゼをふと思い出すも操作ミス。もう一度、設定し直した。

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南房総へドライブ  その2

 のどかな田舎の道。カーステからJ-WAVEが入らなくなったので、CDに切り替える。適当に持ってきた中で、STONESの『LET IT BLEED』に。ぽかぽか陽気で、少し眠気を催し、窓を全開にして走る。風が心地よい。信号も少なく、右手に海が見えたかと思うと、間もなく正面にも海が見えだした。外房だ。今度は右手に海、左手に線路を観ながら北上。予定では適当に海の幸定食でも食すつもりだったが、食べたら寝る気がしたので、迷う。途中、磯と海の眺めのよい所に車を駐めて、高台から、浜辺はエメラルドグリーン、沖は濃紺の海を眺める。台風のせいか波は高く、磯では白い波飛沫が。タバコは持ってきていない。運転しながらでは、のんびり海を観ている暇が無いので、ぼんやり日常を忘れながら、眺める。潮風が心地よい。サングラス越しに空を見上げると、日は西に傾きだしている。九十九里まで行く気をなくす。あんな所はなんもない。行くのは止める事にした。となると、房総の山越えか、と考えているうちに先を考えすぎている自分を𠮟る。腹も別に減っていないので、みやげ物を買って晩飯にしちまおうという目論みで出発。鴨川、リゾート街。通過。間もなく目前に巨大かつ急峻な緑の壁が現れた。私は目を見張った。様々な緑色が苔のように張り付いている。巨大な盆栽群を真上から観ている様で美しい。そうだ、新緑の季節でもあったのだ。一瞬見とれた後に、無情にもトンネルに入る。CDは最後の曲。『美』が一瞬の感情だとするならば、どんなに焦がれても、人間には決して手に入らぬ物だし、それはある形態として記憶されるしか無いもの。時の流れは無常だと認識し印象に留めるしか無い・・・儚い。トンネルは長く暗く、曲がっているので、出口が見えない。しかし、アクセルを踏み加速するしかない。

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南房総へドライブ  その1

 空がカラッと晴れているので、家にいるのを勿体なく感じ、アクアラインを使って半日ドライブに行くことにした。アクアラインは去年の秋のゴルフ以来。南房総は二十年振り生涯二度目。どんな所だったかは全く覚えていない。高速は風が強く、ハンドルを時々持って行かれた。いつも思うのだが、高速道路ほどつまらない道路もない。ただ走るだけで、気ままに寄り道したり、温泉に入ってみたり、ということが出来ないからだ。なので、内房に入ってすぐに下の道に入る。日差しが強く、ナビが見えたり見えなかったり。とりあえず東京湾フェリーの乗り場の広場に車を駐め、ビワのソフトクリームを食べながら地図でルートを確認。日差しが強く、車中泊のできる気候では無くなった事を認識し、半日ドライブではなく、旅に出た場合どうしようかと首を捻る。いい策が思い当たらないまま、車に戻り、出発。間もなく、右の肩が凝っているのが気になりだした。どこかでストレッチを、と思っているうちに道が広くなり、館山に着いたので左折し、外房に向かう。何故かガソリンが安いので、千円分入れることに。ついでに軽くストレッチ。ここまで釣り関係や東京湾の魚料理の店が多かったが、雰囲気が変わる。道の駅を発見し、入ってみると、千葉の名産の落花生があったので土産に購入。イカとサバの天日干しをしていたが、アジの干物が欲しかったので見送る。ビワが1ダース五千円かよ、と思いながら、缶コーヒーを飲んでトイレを済まし、出発。外房へと向かった。

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新冠のユース  夜の座談会

 座談会の冒頭、ユースのオーナーさんが、「私の知っていることなら、何でもお答えします」とおっしゃって下さったので、その方が詳しいことを悟ったのか、少しの間が空いた。突破口を開こうと、年長の私が口火を切った。「基本的な質問ですが、ディープインパクトほど皐月賞を楽勝した馬をご存じですか?」と伺うと、オーナーさんは、「一概には言えませんが、私の記憶には無いです」とおっしゃった。二人が黙っていたので、続けて、「あのレースを勝った後の武騎手が指を一本挙げたパフォーマンスは、岡部騎手のシンボリルドルフの時が元祖ですよね。夏を超えて淀の3000mの菊花賞があり、伸びる馬もいると思うんですが、ベテランの一流ジョッキーは何を根拠に判るのでしょう?」と聞くと、オーナーさんが、「難しい質問ですね。私はジョッキーじゃ無いので、はっきりとは言えませんが、やっぱり、それまでの経験からくるんじゃないですか」と応えたので、「ディープに初めて乗った時の武騎手が、あっ、お化けだ、と言ったといいますからねえ」と私は黙って首を縦に振る。他の二人に話に参加してもらいたく、話題を振ろうと思ったが、二人とも真剣に聞く姿勢。仕方が無いので、「武騎手ぐらいの年齢の時に同じぐらいタッパのある田原騎手は引退しましたけれど、歳と共に減量がきつくなる中、武騎手は引退を考えているんですか?」と質問すると、「武騎手は現役を生涯続けて、調教師になる気は無いとのことですよ」と聞き、驚き、「他には?」と聞くと、「アンカツさんもそうらしいです」と教えて頂いた。また、黙って首を縦に振り、他の二人を待つ。が、二人とも来ないので、もう、無理矢理、二人向けの話題を振った。三人の好きな馬を話し、「トウカイテイオーは厳しいと思うんですけれども、血統学的にサクラローレルとステイゴールドの産駒の将来性はどうでしょうか?」と話すと、オーナーは、「三頭とも血統としては魅力的な馬ですが馬齢の問題もあります。種牡馬として成功するかどうかというのは運もありますし・・・」と応えられたので、私は再度、黙って首を縦に振った。二人とも言葉を発する気配が無い。このままじゃあ、私とオーナーさんの会話で終わっちまうな、と感じた私は、オーナーさんだけで無く、他の二人と話題になりそうな話を軽くして、「すんません。眠くなってしまったので」と言って部屋に戻った。他の二人も聞きたいことがありそうだという眼をしていたので。寝てしまった私は、その座談会がいつまで続いたのかは知らない。ただ、翌朝、四時半頃に目覚めてしまったので、庭のベンチで一服し、談話室で音量を下げてビデオを観ていた。見終わっても時間があったので、その日の予定を大まかに決め、「夕べはお先に御免」と言って、三人で朝食を頂き、ユースの方々にお礼を言って、一番遅い出発で、ある牧場に寄って、バターを購入しようとしたが、売っておらず、仕方なくソフトクリームを食べ、生まれて始めて馬に乗り、ニンジンをやってから、帯広のユースを目指して出発。新冠の旅の思い出である。

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新冠のユース  談話室での一時

 二度目の北海道の旅は、丁度、ディープインパクトが活躍していた頃だ。新冠のユースで一緒になった二人と、最初はその話で盛り上がっていたが、今までの馬で一番好きな馬は何か、ということに話題が転じた。私は引退レースを観に行ったトウカイテイオー、口数の少ない若い男はサクラローレル、京都の女の子はステイゴールド。特に京都の子は、その日一日中、種牡馬になったステイゴールドを観ていたそうだ。名前の由来はスティービー・ワンダーの曲から。好きが高じて、地元では馬術を習い始めたとか。翌日、レンタカーで新千歳から帰るとのことだった。若い男は寡黙だったが、バイクで暫く北海道を回るとのこと。北海道の道は気が付いたらスピードが出すぎてしまう、という話が出たので、一度目に北海道を旅した時に伝授された、北海道の道の走り方を教えてあげた。町中など、速度を落とす所は絶対に落とす等。ユースの談話室で感心したのは、三人の好きな馬のビデオが全部揃っていたこと。誰とも無く、サイレンススズカのビデオを観ながら三人で話していた。間もなく夕飯の時間となり、鹿肉のシチューがメインの食事をそれぞれ頂いた。鹿の肉を食すのは初めてであったがクセが無く、案外淡泊な風味だった。食事を終え、二人とも部屋に戻ろうとするので、希望者だけの馬の座談会がある旨を教えてあげると、二人とも参加。若いユースのオーナーさんが「それでは9:00にここに集まって下さい」とおっしゃて下さった。一旦部屋に戻ったが、その頃あまり競馬をやっていなかった私はどんなことを教えてもらおうか迷ったが、時間になったので談話室に行き、まもなくオーナーさんを囲んでの夜の座談会が始まった。

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新冠のユース  馬好きの極楽

 こうも暑いと衣替えである。気象情報を見てみると東北・北海道も暑そうだ。そこで私が思うのは、熱さ慣れしていない方々は大変だろうな、と同時に、夏の北海道まで暑かったらお馬ちゃんたちも大変だろうな、の二点。馬産地と言えば、苫小牧から襟裳岬に向かう牧場ロードだ。その中に、新冠(にいかっぷ)という町がある。以前、北海道を旅したときに、新冠のユースにお世話になった。土地柄からか、さすがにサラブレッド一色という様なユースである。入ってチェックインを済ませ、正面の壁を観ると著名馬のゼッケンが貼られている。ユースの方に、本物ですか?と聞いたら、さすがにそれはなかった。部屋に行き、荷物を置き、ベッドを整えると、談話室みたいな所に赴く。競馬関係の雑誌や漫画、ビデオの多さに驚いた。ユースで揃えたのかと思いきや、全国の競馬ファンが置いてゆくとのこと。その日の宿泊客は三名だが、私が一番乗りしてしまった様子。煙草を吸いに表に出ると、灰皿も蹄鉄と木で作られており、その徹底ぶりに嬉しくなった。しばらく懐かしい馬のビデオを観ていたら、若いオーナーさんと喋る時間があり、相当、詳しい方だと解った。ユースではよくある事だが、希望者だけで夜に座談会があるという。しかも、馬に関しての。これは貴重な情報を得るチャンスだと思っていたら、夕食の時間を教えて下さったので、余計なことに、「・・・馬ですか?」と聞くと、ファンが多いこともあり、「さすがにそれは出来ません。鹿肉のシチューですよ」と教えて下さった。ユースは早めに風呂に入るべしと思い、洗面具を持って、風呂に入り、寝巻き代わりの甚兵衛に着替え、談話室に戻ると、京都から来たという女の子と、多分関東から来た二十代後半ぐらいの若い男がいたので挨拶した。聞いてもいないのに、なぜ、二人の歳が解るかというと、好きな馬の名前を聞いて、年代が解ってしまうというからくりである。

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家路

現在、神戸。昨日は足摺岬に行った後、訳あって家路についた。現在、午前1時40分。詳しくは、後日に。

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車中泊、4 時間しか眠れず

現在、愛媛。昨日は母方の先祖が眠る、瀬戸の島で墓参り。計13名が眠る墓だったので大変。その後、フェリーで愛媛上陸。一路、道後温泉に向かい、入浴。雨が非常に激しかったので、移動は困難を極める。夕食はご当地名物がなかったのと、車での移動だったので普通のレストランで、サイコロステーキを頂く。夜になり、暗かったので、道の駅で車中泊。現在、午前3時。外は真っ暗。独り孤独にブログを打つ。何はともあれ、多分、瀬戸の島に帰るのも、これが最後だろうと覚悟。感慨深いものがあった。伴い、日常の自分を客観視でき始めたのも大きい。少しずつ考え始める様になった。まずは普段の生活の無駄から始まり、今後、どんな自分になりたいのかを考える様になった。果たして結論が出るのかは解らないが、悩んでいる自分がいるのは、まぎれもない事実。ナビも相変わらず調子が悪く、時々、地図を観たり、人に聞いたりして、道に迷い続けている。人生も、かくのごとしと受け止めている。今回の旅で、何らかのヒントがほしい。

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雨だ

現在、広島。昨日は神戸から何処に行こうか、決めかねていたが、再びナビの調子がおかしくなったので、分かりやすい国道2号をとりあえず西に向かった。これで、広島に向かう事を決意。途中でナビは復活したものの、今後も油断できない。いろいろあって、現在広島。昨日の夕食は、お好み村にて広島風お好み焼きネギが利いていて、非常に美味だった。とりあえず今日は瀬戸の祖父の墓参り。外は雨。どうなることやら・・・

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