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入院中の思い出話  (ブレイクスルー)

 四時間ほどで目が覚めたが、寝る前に悩んでいたことは妙に払拭され、頭はスッキリしていた。窓からの夜景を眺めながら、ベッドの上であぐらをかいて座る。焦っても仕方が無いな、と思いながら、静寂の中、心の中で般若心経を唱え、座禅。一段落して、馬鹿馬鹿しく感じながらもスマホでblogを更新。朝を迎える。俺のような者でも、何か生き方はないものか?と、司馬遼太郎氏の『播磨灘物語』を手に取る。読んでいるうちに没頭。運がいいことに、天は私に必要なときに必要な本を与えてくれた。欲の無い黒田家の人々が、ちょっとしたことがきっかけで、運が開ける所、参考になった。その日一日、読んでいたが、次々と閃きの種が芽吹いた。手帳にメモりながら、自分が卑屈になる必要など無いどころか、人生で回り道をした分、これから先の人生が楽しみになり、前向きな気持ちが芽生えた。その為に退院後にどういう生活するかということや、blogを毎日更新することの馬鹿馬鹿しさに気が付いた。もはや何かに拘泥する時機では無く、外の世界に飛び出すのに、ぎりぎりのタイミングだということも見えた。幸い、もう少しでblogも3000話目を迎える。私の手かせ足かせとなっているblogは、それをきっかけに、毎日ではなく、気が向いたら書こう、と決めた。とにかく外に出て世の流れを観察しなければ、何も始まらない。早く退院したいという願望が強くなっていった。血液検査の結果はどんどん良くなっている。退院が待ち遠しいな、と思いながら、その日は就寝した。私の胸の中で何かが吹っ切れ始めた。

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