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入院中の思い出話  (体温が30分で8分下がる日)

 収まりが付かない気持ちの中、「母にはもう帰っていいよ」と言ったが、病室まで母はついてきた。二人とも黙っていたが、ボソッと母が、「あの人もあんたに良かれと思って言ってくれたことなんだからね」と呟く。私は大分落ち着いていたが、「それは解る・・・でも、何だか心の傷に土足で踏み込まれたようで、無性に悔しかった。あの人に対してなのか自分に対してなのかは微妙な所だけれど・・・」と言い、溜息をついた。母はそれ以上何も言わない。と、午後の検温と血圧測定が始まったので、私は体温を測った。朝に計ったら平熱だったのに、何と、体温計は37.5度をマークしていた。こりゃまずいと思って、自分の番が来る前に、水を飲み、深呼吸をして横になって計り直したら、37.2度に落ちた。それでも、まずい。と思って自分の番を迎えたら、新人看護師で明るいタケチャンが担当の日だったので、少し待ってもらった。その間に点滴の管に逆流した血を流してもらった。そして、血圧を測ると、最大141と普段より20以上高い。そしてようやく熱を測ると、36.9度まで下がった。「栄養相談でちょっともめてね」と申し訳なさそうに話すと、タケちゃんは明るく、「こんな日もありますよね」と言ってくれたので助かった。タケちゃんが去った後もしばらくして熱を測ったら、36.7度まで落ちた。これには私もびっくりした。30分で体温が0.8度も落ちたのだ。どうやら、人間、本当に興奮すると血がたぎり、発熱するものらしい。お袋も落ち着いた私を観て帰ったので、カーテンを閉めて、独りで窓の外を眺めていた。すると、しばらくして、さっきの栄養士の人が私に「勉強になりました」と謝りに来たので、私も頭を下げて謝った。その後も、タケちゃんや主治医が来た時に、私はワビを入れたが、何だか空しかった。考えても仕方が無いと思い、TVを点けてみたが、面白くないのですぐに消した。いろいろ考えてその日を終えたが、考えても解らない。一つだけ解っていたことは、私は自分に腹が立っているのだということだけだった。埒が明かないときには、眠るに限ると思い、その日は翌日の朝方にblogを書くことにして、消灯時間前に寝た。起きたら何かが変わることを望みながら。

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