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「いかんでええ」

 母がいじられるのがどうしても許されなかったので、私は、母に行くなと言った。疲れ果てて眠りに落ち、起床すると、母の姿があった。正直、驚いた。母は神戸に行くのを拒否したのである。腑に落ちない点があったので質問すると、夢で二回、「いかんでもええ」と親父に言われたそうだ。それで母は決意したのだ。私はと言うと、レトルトのカレーとカップラーメンで飢えを凌ごうと考えていた。せめてパスタぐらいは作れよな、というご指摘もあろうが、何分、疲れ果てていた。と同時に、これ以上母が傷つくことも無いなと安心した。親族は母の弟の叔父さんを除いて、みんな敵である。金銭感覚の狂った自己主張だらけの人間しかいない。その為に人を傷つけることなど容赦ない。嘘が本当になる。罰当たり者の集団だ。一周忌と言っても、ばあちゃん方の親戚は誰も来ない。生前にばあちゃんにひどい目を合わせた事を知っているからだ。そういう意味では、神戸のおばはんは誰からも認められていない。親父の姉貴に当たる叔母さんだって、自分の事ばっかりだ。もう、そういうのは抜きにして、慎しまやかにばあちゃんの成仏を祈りたい。お針仕事で一家を支えたばあちゃん。晩年は腰がひどかったらしい。そんな苦しみを十年以上背負ってきた。九十八まで生きたが幸せだったのだろうか?家で良ければ、いつでも面倒見てあげたのに。真にこの世は世知辛い。空しさと悔しさと怒りが胸の中で交錯する。悔しい。どこまでも悔しい。親父が、息子が、自分より先に逝っても、覚悟していた。頭の中にはどういう世界が拡がっていたのだろう。謹んでお見送りする。

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