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異人館の住人

 うちの母は卑怯である。まず、自分が在って、他が付いてくる。特に私には、暗い過去も潰れている現在も、希望無き未来も、容赦なく喋る。付き合いきれないので、私は寝る。寝続ける。もう、やめてくれ、といってもまくし立てる・・・この人は病気なのだな。俺は計算違いで産まれたコイツの子供か!と思うと、私の心に暗黒がやってくる。物心つく前から私は上級生にいじめられていたそうだ。その話を聞くのも嫌だったので、寝た。起きたら思い詰めた顔で、「なるようにしかならない」と言う。確かに、最終的には、なるようにしかならないのだろうが、そこに至るまでの努力には思いがいってない。無謀。グチを聞いているうちに、自分にも嫌気が差し、台所から包丁を持って自室に行った。枕の上に置き、この包丁は俺の死、と考えながら向き合った。迷いでは無く、問答。すると、私には未だ甘い部分がある事が、心の中で浮き彫りになった。気付かされた・・・変わらないのか変わろうとしないのか、問題は母。いつも他人には愛想笑いをしている。家では別人だ。彼女の論理を聞いていると、論理になっていないことが解る。それでも言い張る。私のみに!!一日に二十回は、「しんどい」を聞かされる。私が、「家長がそれでは家の中の空気が暗くなる。親父はどんなに辛くても堂々としていただろ」と苦言を呈すると、文句を言いながら寝る・・・駄目だ、この家。遠い空を観ながら、将来を案ずる余裕も無い。潰れてしまえばいいのだ。

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