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南房総へドライブ  その2

 のどかな田舎の道。カーステからJ-WAVEが入らなくなったので、CDに切り替える。適当に持ってきた中で、STONESの『LET IT BLEED』に。ぽかぽか陽気で、少し眠気を催し、窓を全開にして走る。風が心地よい。信号も少なく、右手に海が見えたかと思うと、間もなく正面にも海が見えだした。外房だ。今度は右手に海、左手に線路を観ながら北上。予定では適当に海の幸定食でも食すつもりだったが、食べたら寝る気がしたので、迷う。途中、磯と海の眺めのよい所に車を駐めて、高台から、浜辺はエメラルドグリーン、沖は濃紺の海を眺める。台風のせいか波は高く、磯では白い波飛沫が。タバコは持ってきていない。運転しながらでは、のんびり海を観ている暇が無いので、ぼんやり日常を忘れながら、眺める。潮風が心地よい。サングラス越しに空を見上げると、日は西に傾きだしている。九十九里まで行く気をなくす。あんな所はなんもない。行くのは止める事にした。となると、房総の山越えか、と考えているうちに先を考えすぎている自分を𠮟る。腹も別に減っていないので、みやげ物を買って晩飯にしちまおうという目論みで出発。鴨川、リゾート街。通過。間もなく目前に巨大かつ急峻な緑の壁が現れた。私は目を見張った。様々な緑色が苔のように張り付いている。巨大な盆栽群を真上から観ている様で美しい。そうだ、新緑の季節でもあったのだ。一瞬見とれた後に、無情にもトンネルに入る。CDは最後の曲。『美』が一瞬の感情だとするならば、どんなに焦がれても、人間には決して手に入らぬ物だし、それはある形態として記憶されるしか無いもの。時の流れは無常だと認識し印象に留めるしか無い・・・儚い。トンネルは長く暗く、曲がっているので、出口が見えない。しかし、アクセルを踏み加速するしかない。

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