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連れションと夢とアベノミクスと

 「ちょっとトイレに行ってくるな」と言って、座敷の一番奥から席を立つ。スリッパを履いて、店外のトイレで用を足していると、二つ隣に友人が来て、「よお」と連れション。彼とは席が遠く、その日は余り話していなかったので、多分、タイミングを見計らって来てくれたのだろうな、と推測。私の様子も気に掛けてくれていたのかも知れない。年末に色々と話し尽くしてしまい、これといって話題も考えてこなかった私は、彼の会社の決算の△が大きいことを心配した。怒濤のようにニーズが日々変わる業界で、彼も頭を悩ませている部分もある様子だった。でも、彼なら大丈夫だろう、と安心している。お互いに言葉は少なくても、そこら辺の呼吸は阿吽。二人で座敷に戻ると、店長が半眠り状態の中、席に着く。話題は、二年半振りの友人の夢についての模様。「レストランを経営してみたいんだよね」という友人に、みんな、「飲食は止めた方がいい」とコメント。あらゆるジャンルのエキスパート達が口を揃えた。私も『Katsu』の店長の苦労話を聞いていたから、「そういう話だったら、大将に聞くのが一番早い」と話を振ってみても、肝心の大将は完全に眠ってしまっている。みんなが笑う中、私が、「アベノミクスで経済が良くなる筈がない。肉も野菜も何もかも、滅茶苦茶に値上がりしている。同時に雇用が増えた分、人件費も跳ね上がる。多分、草加の飲食店で、一番の売り上げのこの店だって、人手不足で木曜は閉めているんだよ」と話しても、「でも、やってみたいんだよなあ」と嬉しそうに語る。みんな、「リスクが高くてリターンが少ないビジネスはやっちゃあいけない」と止めに入ったが、多分、彼はやるだろうな、という空気が流れた。それを感じ取った彼は、流れを変える提案をした。

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