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100億の男 その2

 「その投資先起業って、ホームページに載ってる?」と私が聞くと、「勿論載っている」と自信の返事。「よし、もう一度チェックしてみるか」と応え、考え事をしていたら、既にベンチャー企業の会長である友人との話になっている。途中からだったので、話の発端は解らないが、「三十億ぐらいは都合つくのか?」との話に、「ごめん。ウチは百億以上なんだ・・・でも、待てよ。三十億だったら何とかなるかも知れない」と思案顔。「うん、なんとかなるな」と言った所で、「それだったらお前の所に頼んだのになあ。畜生」との会話。多分、常人にはついて行けない世界である。そんな時、店のBGMのメロディが私の耳に留まった。私は、100億の男に、「この曲知っているかい?」と聞いたら、彼は少し黙ってから、「ガンズ&ローゼスだろ」と当てたので、「正解。『シヴィル・ウオー』って曲だ。この曲の歌詞の中に、私の物心ついての最初の記憶は、JFKの暗殺のシーンだった、って部分があるんだよな」と語ると、彼は一瞬、怪訝な顔をしていたが、コメントの前に、メインディッシュの一つとも言えるスペアリブが運ばれてきた。みんな手で骨を持って食らいつく。「これは旨い!!」の連発。私が切れ目の入っている所を見付け、「なんだ、こっちからだったのか」と言って食べた最後の一口が、脂身との絶妙なハーモニーで、私の口をすべらせた。「いや~こういう脂身で唸らせる料理が憎くて、家系ラーメンを思い出させる。その後の一服が実に旨いんだ」と言った途端に再び三方からライターを載せた煙草の箱が差し出された。やっちまったと思っても時既に遅し。溜息をついた。

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