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100億の男 その1

 会が進むにつれ、ポン酒二本だろうが三本だろうが関係ねえモードに入っていった。斗瓶取りはねえのか?という文句さえ聞こえる。決して荒い会ではないのだが。日本酒も全て大吟醸クラスなのに。そんな中で、投資ファンド(決して投機では無い)に勤める、二年半ぶりの英語堪能な友人の話が面白かった。多分、隣の友人とは初対面なのではないか。やや、自己紹介めいていたが、松下を辞めて、転職した男である。私がこの会に誘った。『松下を辞めた』と言った時点で、みんなが口を揃えて言ったのは、「良かったなあ」である。なんなんだこの面子は、と思うのは私だけでは無かろう。しかし、彼から相談を受けたとき、容赦なく、「辞めちまえ」と言ったのも、他ならぬ私である。彼は、とにかく、海外出張が多い。だから二年半ぶりなのだ。今は韓国のメーカーで、中国、ベトナム、日本に跨がる会社の融資を一任している。この会の日も、大阪からのトンボ返りだった。お互い白髪が増えたなあ、などと最初こそ話していたが、仕事の件について聞かれると、真面目。彼も娘さんを授かり、きっと充実しているのだろう、ニコニコしていた。そういう関連の質問も飛んだが、正直にやんわりと答える。私は、彼の奥さんも知っていたので、「あの娘なら、子供さんを安心して任せられる」と言ったら、彼は、「そういう女だから、結婚したんじゃあねえか」と荒削りな面も笑いをよんだ。私がみんなに紹介した頃は、明るいけれど、思想的に保守的だと感じていた。優秀さは大学でも通っていた。しかしながら、ちょっとカタブツだという印象だった。だから、この会に誘ったのだ。大学での彼の友達は皆、文系就職し、独りぼっちだった彼に声を掛けたのだ・・・そんな彼も、私達みたいな、おばかさんを相手にしているうちに角が取れ、丸くなってきたなと感じることが多い。彼は、どう思っているのかは知らないが、少なくとも私は、良くなったと思っている。勿論、彼の努力あってのことだが。

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