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休肝日の使い方

 酒に酔えない歳になった。シュールに現実を受けとめれば受けとめるほどに。そんな私が週に二度、休肝日を作ったのは、単に肝臓を健全化するためである。もう、酔う歳でも無いだろ?と自分の中の誰かが言う。今日がその日に当たる。親父はいつまで経ってもガキみたいな所があった。典型的な末っ子である。酒も煙草も止めきれずに若くして死んだ。尊敬する親父だったが、家では隙だらけだった。というより、羽を伸ばしたいだけ伸ばしていたのか?度重なるがんの治療で疲れ切っていたのだろう。正直な所を言うと、ポテンシャルは親父の方が高い。しかし、親父も私のことをそう観ていたはずだ。決定的な差は、決断力、もしくは忍耐力の違いだろうか。決めたことを守り抜くということにある。休肝日と決めた月、木には一滴も入れない。その為の思考回路として、辛い、とは思わず、休肝日にしか出来ないことを探す。私の場合、多い時には百冊ぐらいの本を並行して読んでいた。しかし、酔ってしまうと、その時は覚えていても、一晩寝ただけで、忘れてしまうのである。歳もとり、やみくもに本を読みあさる時代も過ぎた。現在、三冊ぐらいの本を精読しているが、ややこしい物ばかりである。それらを休刊日に、集中的に読むのだ。記憶は全て連続性を持つ。これは楽しい。しかしながら、義務化してしまうと、面白みに欠ける。この、面白みというのも不思議なもので、自由がないと生まれてはこない。これについてのんびり考察してみるのもいいものなのかも知れない。肝心なのは、物事を窮屈に考えないことだ。後は少しの我慢で済む。有意義な一日が待っていると考えるだけでも、ワクワクしてくるではないか。このように、しんどいことでも、前向きに考える力というのも、捨てた物ではあるまい。たったそれだけのことで、日常生活を観る眼が変わってくる所も面白い。案外、生き方の秘訣というのも、こういうところに隠されているのかも知れない。

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