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謎の胃痛  (忍耐編)

 血液検査の結果が出たので、向かうと、コンピューターに様々な数値が並んでいる。それを前にして、医師から説明を受ける。要するに、「緊急性を伴わない可能性が高いので明日の診察を待ちなさい」という旨だった。痛みは放っておけという、この説明に、納得の行くはずが無い。結局、痛みを伴ったまま、金だけ取られて、タクシーを拾って帰宅。一つだけ判ったことは、夜中に病気になってはならない、ということだけであった。帰りにコンビニで買った飲む胃薬を飲んでも、少しも痛みは治まらないどころか、悪化して行く。眠られないままに、ベッドに横になり、ひたすら朝を待つ長い長い時間。朝方早くに朝食も採れずに野菜ジュースを少し飲む。痛みは増さないが、栄養を採った気がしない。ジクジクとした痛みの中、何をする気にもなれない。健康は失って初めて、そのありがたみに気付くものだと思い知らされた。そういえば、高校時代の英語の恩師は、胃が悪かったな、それでも三時間睡眠で仕事をこなしていたのか。よし、俺も頑張ろう。などという事ばかりが脳裏をよぎる。最悪、がんの可能性も覚悟しながら、保険を切り替えなくて良かったな、などとも考えているうちに時は過ぎ、早め早めの支度に取りかかり始めた。夜が白み始めた頃には、待ちきれずにタクシーを呼んでいた。一路、病院を目指しながらも、変に憂うつさはなかった。ただ痛いだけだったのである。

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