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竹馬の友  その11

 ビールもそろそろという頃になって、「こないだの旅で親戚のおばさんと話をする機会があったんだけれど、子供の授業参観に行った時、教師が『将来何になりたいか?』っていう課題に、お金持ちになりたいです、っていう子がいたのに、教師は、お金持ち?ふうん、で何のディスカッションも無くってがっかりしたって聞いて、それはその教師のレベルが低い、って話してきたよ。要するに考える頭の無い奴が人を導いても、考える生徒は出てこない。可哀想だと思ったよ」と言うと、「うちの子供達が前通っていた学校の教師もひどかったぜ。どう考えてもおかしな事を話しに行ったら、モンスターペアレンツ扱い・・・子供の教育の根本は家庭にあるって事も解っていたし、すぐに引っ越したけれどな」とあきらめ顔だったので、私は少し趣向を凝らしてみた。「俺は親父に勉強を教わった事が一度も無いんだ。教わろうという気にもなれなかった。母親がうるさかったけれど、親父が黙っているのには訳があったんだよ。何でだと思う?」と尋ねると、彼は、「俺も親父に教わったことは無いし、強いて言えばじいちゃんとはよく話していたなあ、勉強以外で・・・だから、自然と自分で考えるようになったのかもな」と応えたので、「それだよ」と私は言った。「親父っていうのは、知ってても、あえて黙っている方がいいんだよ。ついつい何でもかんでも教えたくなる気持ちを抑えて、愛情を持って、子供が気が付くことを信じて待つ・・・自分で考えられるように育ててあげるのが、一番いい事なんだよ。それに、本当に親が愛情を持っていたら、子供は絶対にやくざな道には進まないもんだよ」と話すと、彼も自分の考えを確認できたようで、嬉しそうに、「実はこないだ、上の子が、数学で99点採ってきたから、褒めてあげたんだよ」と話してくれたので、「苦手な数学でか。そういう時は褒めてあげればいい・・・俺は、99点で怒られて、勉強しなくなったからなあ」などと話しているうちに、「そろそろにするか」ということになった。マスターに挨拶して、駅に向かった。改札で握手を交わして、それぞれの家路に就いた。帰りの車中を観察していて、無理にスマホに変える気持ちも消えた・・・それにしても、このシリーズ、長く書きすぎた。一部、事実と異なる点は、勘弁してもらいたい。密度の濃い話だったので、嬉しくなってしまったのだろう。今日は朝一番に歯医者だ。晩飯食べて寝るとするか。

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