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慣性の法則

 別に『感性』について書いてもいいのだが、今回は、『慣れ』ということをテーマにしてみたい。例えば、それまで愛着のあったものほど、新しいものに代えてしまうと違和感を感じる。その事を上手く表現した小説が、芥川の『鼻』である。しかし、人間には不思議と、身体的なことだけではなく、精神的なことでも免疫というものがある様な気がする。それまで使っていた物に愛着があればあるほど、最初は新しいものをぎこちなく感じる。しかし、時が流れ、それらを使っているうちに、自然と慣れ親しんで、新たな愛着というものが湧く。生理的に拒否反応を示すものなどは無理かも知れないが、大概の物事については、こういう心の働きが生じる。これを利用しない手は無い。苦手なことで、自分が克服したいと思っていることがある場合、その手段が浮かんだら、徹底的にそれをやりこなす。すると、いつかそれが、当たり前のこととなるから・・・ここまで、私の説くいわゆる『慣性の法則』の良い面ばかりの特徴を取り上げてみたが、当然ながら、陥穽もある。慣れと癖の区別はつかないが、悪癖を習慣にしてしまうと、直すのが厄介である。明らかにナンセンスな悪癖は人だけで無く、自分さえも傷つけてしまう。これは、絶対に直さなければならない。しかし、そんな時も、『慣性の法則』を逆に考えるのだ。自分から取り除きたい悪癖をしそうになったら、自分の感性と理性を働かせて、悪癖にストッパーを掛ける。これを繰り返していたら、本当に改善したいのであれば、必ずや、その悪癖は消えるであろう・・・いずれにしろ、本人の意志と問題意識が高くなければ働かないが、個性というものを殺すこととは異なる。より、自分自身を高みに持っていくためには、弱点を消してゆかなければならない。もちろん、この法則は勉強にも応用が利く。我慢してでも、続けていれば、何故か、物事にリズムというものが生まれてくるのだ。こうなると、こちらのものである。物事を成し遂げようと思うなら、我慢では無く、必ず辛抱する時間が出てくる。ここで差が開くのだ。私の言う、『慣性の法則』とは、リズムを掴むまでのコツだと受け止めて頂きたい。

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