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岡本太郎の『明日の神話』について

 渋谷駅構内の、岡本太郎の壁画、『明日の神話』を眺めてみたが、柱がじゃまで、全体が鑑賞できないのが残念だった。とは言っても、巨大であることに先ず圧倒された。TVなどの解説では、水爆実験とそれによって被爆した第五福竜丸事件への怒りと人間の未来への生命力について述べていた記憶があるなあ・・・などと考えていたが、私にはそうは観えなかった。正直、よく解らない絵だったが、訳の解らない、おぞましい化け物どもが、骸骨を取り囲んでいる呪いの様なものしか感じなかった。骸骨の首は左に傾いていた。あれは何故なんだろう?と考えてみたりもした。その周りのトゲトゲしいものは、人間のきりの無い欲望の象徴なのかとも感じた。痛ましい絵だとしか感じられなかった・・・太陽が何故光っているのかは、長年の人類の謎だった。しかし、核分裂というものを発見した人類は、まず、ウエポンとして原子爆弾を作った。水爆とは、原爆のエネルギーを利用して、核分裂とは正反対の核融合を起こす爆弾なのである。水素と水素が核融合したら、ヘリウムが出来る。この時、巨大なエネルギーが生まれる。太陽は、その巨大な重力によって、核融合をして光っているのだ。物理学者としてはもちろん、一度は実験してみたいだろう・・・ここで、『明日の神話』というタイトルを振り返ってみたい。ここで言う神話とは何を意味するのか?おそらく考えてみても無駄だろう。私個人としては、加速し続ける文明への人類への警告なのではないかと思う。化け物どもは、人類の煩悩であり、好奇心の影であり、生と死ではないかと考えた。そこに、岡本太郎の『怒り』を感じたのは言うまでもない。丁度、ピカソの『ゲルニカ』を意識したかの様に。あの絵の何処に希望が感じられるのだろうか?私は何だか哀しかった。そして、黙って、独りで、演劇を観に、向かったが、いかんせん早すぎた。シアター側の喫茶店でクロワッサンとアイスコーヒーを飲み、バベルの開演を待っていた。

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受信: 2015年12月 1日 (火) 22時18分

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