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弟の社内旅行in京都  その3

 「天竜寺はな、足利尊氏が後醍醐天皇の霊を弔うために作らせた寺なんだ・・・で、尊氏はうつ病の気があったと言われているんだ。だから、あんな立派な寺を建てたんだと思うぞ」とまで話したら、お袋が、「裏の竹林まで行ったの?」と聞く。「うん。行った」と弟。「何とも言えない雰囲気だったでしょう?」と母。「どうかなぁ」と応える弟に、「お前、感受性、限りなくゼロだぞ」と言うと、でも、「東寺の仏像は良かったなあ」と、思い浮かべた顔になったので、「東寺は一度行きたいと思っているけれど、行ったことないんだよなあ・・・でも、中に何体かの仏像が配置されていただろ?」と聞くと、「うん。不思議な配置だったなあ・・・でも一番良かった」と言うので、「曼荼羅って解るか?あれは弘法大師(空海)が表現した立体曼荼羅なんだよ。梅原猛の説によるとな。高野山が本拠地だけれど、都にも拠点を作ったんだ」とまで言うと、「焦げた仏像があったよ。ところで、兄ちゃん、国宝と重要文化財ってどっちが上なの?」との愚問に、「国宝に決まっているじゃねえか」と言うと、「重要文化財の方が多かったけれどなあ・・・」と疑うので、「国宝の方が金が掛かるだろ?文科省にそんなに金があると思うか?」との私の問いに、「あるわけねえな」と、弟が破笑。「もう一つの理由は、贋作が多いって事なんだ。雪舟展なんて、国宝の『天橋立図』を観た時には体中に電気が走ったけれど、そしたら他の作品が全部贋作なんじゃないかと思ったほどだよ」と言うと、「昔から儲かる話には裏があるんだ。今も変わらねえけど」と、弟。また笑う。最後にお袋が、「夢が無い話だねえ・・・でも、現実ってそんなものなのかも知れないね」で、閉めてくれた。

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