« バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その3 | トップページ | バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その5 »

バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その4

 バベルというこの演劇の副題である、【WORDS】というキーワードについて考えていた。言語という意味だけではなく、その裏には、【(KEY)WORDS】というニュアンスが含まれていたのではないかという気がする。確かに劇中の次のシーンでは、言語と文化の問題に触れる。アメリカ人役の俳優が、「今や、英語が世界共通語なのだ」と豪語したら、様々な国の人々が、様々な国の言語で自分の国の文化を訴える。日本人は英語さえ出来れば世界で通用すると考えがちだ。しかし、私がフランスで地下鉄に乗った際、『EXIT』とは一言も書かれていなかった。単に『SOITE』と書かれてあるだけだった。道に迷った記憶がある。どの国の人々も、自国の文化に誇りを持っている。その根底にあるのが母国語だ。郷には入れば郷に従え。この、当たり前のことを日本人は見失っている。アメリカ人はもっと見失っている。世界で英語を喋る人は全体の10%だそうだ。フランスでは、商売人は英語で話しても応えてくれたが、地下鉄の切符売りのおねえちゃんとケンカになった事がある。余りに腹が立ったので日本語で文句を言ってやったが、悪かったのは私かも知れない。後で友人から聞いたら、フランスでは、「ボンジュール」という挨拶から入るのが、常識だそうだ。台湾を旅行した時には、漢文の筆談も混じった。イスタンブールに行った時には、13ヶ国語を話すトラックの運転手の話を聞いて、驚いた。みんな、互いの文化を尊重し勉強しているのだと教えられた。日本人として恥ずかしかったが、若いうちにそれを知られて良かった。自分が井の中の蛙であることを思い知らされた・・・いろいろと考えが巡るうちに、舞台のセットの配置がまた変わった。今度は例のコンピューターロボットの女性を口説こうとする悪者ぶった男性の役者の出番。横にした直方体のセットをくぐると乱暴に女性を口説き、戻ると誠実な男性になる。これは、ドラッグ中毒とかアルコホリックとの問題だと認識した。コミカルに演じてはいたが、内容は深い。この劇はどこまでテーマが深いんだろうと考えながら、どうやってオチを付けるのかが気になりだした時間帯でもあった。

|

« バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その3 | トップページ | バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その5 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/60261461

この記事へのトラックバック一覧です: バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その4:

« バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その3 | トップページ | バベル BABEL 【WORDS】 の印象  その5 »