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道場荒らし

 母の叔父が東京見物に行った際、将棋の二上道場に行って、四日間通いつめて、アマチュア四段の免状をもらったらしい。それを聞いて、私が最初に放った言葉は、「そのおっちゃん、アホやな」だった。二上といえば、名人挑戦者になったこともある名門でもある。ある本では、将棋をこよなく愛し、詰め将棋好きの方が創っていたら、麻雀をやりながら、一目見た二上九段が、「それでは余詰めがありますよ」と、一目見て言ったらしい。昔から、力士とケンカをするな、将棋指しとは麻雀をするな、というのは格言であるが、その作家の先生も、「一目見て、パッと解っちまう。勝負にならない」と、諦めたそうだ。これで、将棋のプロとはどれだけのものか解るというものである。そんな折、八王子の側に住んでいた羽生が、親に連れられて入門した。もちろん弟子としてである。親が、「大丈夫なんでしょうか」と聞く中、女将さんか弟子が、二上が駒落ちでも真っ赤な顔をして指している。あれは、本気モードですよ、とアドバイスする。将棋の師匠と二度対局したら、それは、諦めろということを知った。奨励会には年齢制限というものがある。しかし、羽生は、中学生にして、見事プロ棋士となった。私は、今は死語となった『羽生マジック』というのは、本人のたゆみない努力と、将棋界の研究によるものではないかと思う。確かに、一つの道に生きるとは辛いものだ。しかし、三年連続してA級でトップを張り、名人となった。四十間近の彼の生き方に注目してみたい。

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