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原爆責任

 広島原爆を投下した飛行機の名称である、エノラ・ゲイの最後の飛行士が九十数歳で亡くなったと聞いた。某メディアによると、原爆投下について聞かれると、皆が口を揃えて、「(当時の大統領である)トルーマンに聞け」と、話を渋ったそうである。自分達は、指示に従っただけなのだと・・・アインシュタインの特殊相対論で、質量というものがものすごいエネルギー体であることが導かれた。有名な、E=MC2乗という式は、それ程に恐ろしいものである。質量が光速の2乗と組み合わさって、エネルギーとしてのポテンシャルを持っているということなのだ。第二次世界大戦の時に、ドイツ人が核分裂を発見してから、アインシュタインはアメリカ政府の書類にサインをした。この事は一生涯、悔いても悔い切れぬものとなった。戦後にプリンストンの研究所を訪問した湯川秀樹に、涙ながらに謝ったそうである・・・現代の量子力学には行き詰まり感を否めないが、当時は旬であった。核分裂を起こす物質も、ウランとプルトニウムの二種類。それぞれ、大きさから、リトルボーイ(広島原爆)とファットマン(長崎原爆)と名付けられたが、シャレにならぬ新型爆弾であった。原爆を作った奴等は、とうに死んでいる。ロスアラモスのグラウンド・ゼロで、物理学者達は、一時的な達成感の後に、恐ろしい思いをしたであろう。作った奴等が悪いのか、命令した奴が悪いのか、スイッチを押した奴が悪いのかは、解らぬ。しかし、歴史の生き証人がまた一人消えたという現実だけが彷徨う。なんとも後味の悪い話である。

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