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プロの通訳とアマの通訳

 私の大学時代の友人の中に、帰国子女なのだがToeic一回で満点、英検一級という男がいる。彼が言うには、「その国の文化、歴史、世界情勢における利害関係、国民性などを把握していないと、いい訳は出来ない」と聞いた。当然のことである。また、彼に、「一番手っ取り早い英語の身に付け方を教えてくれ」と聞いたら、「外人の彼女をつくることだ」とも語っていた。こんな事はどうでもいいのだが、彼ほどの英語の能力の持ち主は、翻訳するよりも通訳をすることの方が楽に儲けられるそうである。私が、「俺の場合、日本語が浮かんで、それを英訳するんだけど、どうしているんだ?」と聞いたら、彼は「英語で考える」といっていた。ある時、彼が学生時代に、ある中小企業と海外の会社との通訳を任され、言葉巧みに通訳した所、商談が成立して、現金で十万円を稼いだそうだ。学生としては、破格のバイトである。彼は深い下調べなどしていかないが、きっと同時通訳も出来るであろう・・・アマチュアだが。昨日、NHKのプロフェッショナルで70歳でも頑張っているプロの同時通訳の女性の戦う姿を観た。英語の発音もとても綺麗で私でも聞き取れた。邦訳も見事だった。そのために専門用語や世界中のニュースを見て、下準備をしていくそうである。福島に行く際、外国の専門家相手に、『ふるさと』という言葉がキーワードだと見抜き、どう英訳しようか相当悩んでおられた。私だったらどう訳すだろう?と考えてみた。It's our home town which have been livinng from long years ago.We love the home town and still lovein' many peaple like us. と浮かんだ。しかし、これでは長すぎるのである。想いが伝わらない。その方の訳は考え抜いた後の一言だった。確か、The Soma City is long time like our home.と訳していた。かなわないないなあと感じたが、この方は数学は0点ではなかったのだろうではないかという疑惑が私の心に付きまとった。しかし、その疑惑はすぐに打ち消された。あれだけの完璧な同時通訳をしようとしたら、あらゆる勉強をしなければならないのだ。猛省した。

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