« つらい中で・・・ | トップページ | 思いやりというもの »

理系の論文の書き方

 理系の論文にしろ、文系の論文にしろ、論文というものは、考察が命である。ここで、考察を書く場合、絶対に感想文形式の『~だと思う』という書き方をしてはいけない。しかし、ここも逃げ道があって、『~だと思う』という書き方にせずに、『~ではないだろうか』という、日本語のアヤを使えば、問題提起式の、充分な考察だとみなされる。理系の論文の場合は、実験に基づいた、データの裏打ちが必要だが。要するに、考察の元となる、『根拠』が必要になるのは理系でも、文系でも変わりは無い。私の研究室でもデータだけもらって二日で書いた奴と、審査する教授が毎年替わるのをいいことに、二年前の先輩の論文を丸写しにしていた女がいた。男の方はデータを納得し、論文発表も上手くこなしたが、女の方は丸写しだから、『え~っと』とか『~だから』というような言葉遣いを使っていた。他にも、自分だけで書いた奴でも、学部で就職する友人は、実験したらデータがこうなりました、というだけだった。私は研究室の上司に当たる先輩に、「俺は卒論手伝わないからな」と、釘を刺され、言われた当初は意味が解らず、「あたりまえじゃあないですか」と言い切った。私は自分が大学で何をやって来たのかを知りたくて、創造性のある論文を書きたいと必死になっていた。結果だけを発表する論文では無くて、定説を進化させる論文が書きたかった。秋になって、データが集まっても、中々まとまった考察が書けそうに無い私は、苦しんだ。院に行くことも決まっていた。もがいた。あらゆるジャンルの先輩の論文も、何度も何度も読んで、幅広く実験をした。そういう論点に絞ろうかとも思ったが、(当時の)助教授が、「駄目だ」と言った。修士論文以降は引用してもいいはずなのなあ、何でだろう?と考えたら、過去の論文を読んでいるうちに、就職が決まっている院生のデタラメな論文にハンコを押していたんだなと気が付いた。私は追い詰められた気がしたが、悩んで、悩んで、あることに気が付いた。ブレイクスルーが起きたのである。それからは、研究室に泊まり込んだりして、必死に論文を仲間達と書いた。そうしていると、先輩達が努力を認めてくれて、コンピューターなどの解らない所を手助けしてくれた。機械学会に私の論文が載るのは一年後なのだが、創造的な論文が大学人生の集大成が出来た・・・今、旬なSTAP細胞の小保方君、女性で理化学研に入るだけの優秀な頭脳は認めるが、写しと、ウソはいかんよウソは。

|

« つらい中で・・・ | トップページ | 思いやりというもの »

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/59525897

この記事へのトラックバック一覧です: 理系の論文の書き方:

« つらい中で・・・ | トップページ | 思いやりというもの »