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ばあちゃんの死  その1

 「おかあさーん、おかあさーん、私よ解る?」という悲痛な叫びで目覚めた。何事かと思い驚愕。ばあちゃんの死はあっという間にやって来た。胸水がたまりだし、そうなったら後は少ないということを、親父のがんで知っていたので、親戚の叔母様に伝えたそうである。お袋を散々利用した婆さんだったが、親父のことは何にも解っていなかった。私は、うちの犬を畜生と呼ぶのなら、あんたは既に地獄道に堕ちている、と言った。自分が地獄に堕ちる覚悟で・・・母も最高の愛情で引導を渡した。母も地獄に堕ちる覚悟でそう言ったのである。数日前に、それを聞き、「あんたも地獄行きやな。でも、閻魔さんの前で、一発ぶったる。笑いまくらせて、あんたと父さんとばあちゃんは天国にいかしてあげるからな」と言った。仮に俺だけが地獄に行くとしても、地獄をお笑いの世界に変えてみせる、と言い、仮に針の山に登れと言う奴がいたら、そいつを先に登らしてやる。その際には、「そもそも華道というものは、このの国の文化である。私の親戚には華道の師匠をしている方がいて、剣山がなければ成り立たない。それでも、本当に度胸があったら、お前からいけ・・・」などとかましてやる。と言ったらお袋が大爆笑した。血の池地獄に入れ、と言う奴がいたら、「こちとら、伊達に別府まで行ってはいない。あそこでは、いろんな地獄を観てきたわい。お前が先に入れ・・・」と言う。地獄という所を天国みたいに変えてやろう、というのが私の野望である。

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