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瀬戸のじいちゃんの思い出 その2

 瀬戸のじいちゃんは、何しろすばしっこかった。村で山火事が起きると、飛び起きて、ゲードルを素早く巻いて、一分以内には家を飛び出し、最前線で活躍するのである。火が燃え広がらない様に、周りの木を裁断する。女性衆は、握り飯を作る。しかし、ばあちゃん曰く、おにぎりが最前線のじいちゃんの所まで届かずに、途中で食べきってしまうそうだ・・・じいちゃんは孤独な様で、二人だけ心を割って話せる友人がいたそうだ。コウケン兄やんと、マーチャ兄やんだ。特にマーチャ兄やんの宿題などはやってあげてたらしい。じいちゃんは村で一番早くに車を取り寄せ、自分で分解して運転していたらしい。お袋曰く、小学校のクラス中の男子が、じいちゃんの車が通る度に、「かっちょええ、かっちょええ」と言って窓に群がったそうだ。これでは授業にならないだろう。また、じいちゃんは、職人の技を盗む名人でもあった。手伝いながら、自分で覚えてしまうのである。だから、二回目以降は、全部、自分でやってしまう。大工仕事などお手の物だ。じいちゃんが研いだのこぎりの切れ味のいいこと、いいこと、天下にそうおるまい。ハサミ一つ取っても全然違うのである。切れが悪くなると、瀬戸に送って、じいちゃんの修理を待つ・・・この繰り返しである。他界して3~4年になるが、苦労しきった死に顔だった。冥福を祈りたい。

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