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スティービー・ワンダーの一言

 私が初めて聞いたスティービー・ワンダーの曲は、小学生の頃のレッド・ロブスターのC.Mソングである。当時は、音楽音痴で、レイ・チャールズとスティービー・ワンダーの区別も付かなかった。というより、我が家には音源が無く、TVを観る暇も無かったので、幼心に、盲目のアーティストというイメージだけが残っていた。クラッシックにしろ、何にしろ、ジャンルはともかく、盲目の方には、鋭い音感が備わっている人が多い。時に心を打たれる演奏や曲がある。いつだったか、スティービー・ワンダーが来日した時、メディアのレポーターの一人が、馬鹿なことに、「今の気分を曲で表現すると、どんな気分ですか?」という失礼な質問をしたが、彼は何事も無い様に、即興で曲を演奏した。レポーターが、「さすがですねえ」という中、彼は、「今のは不出来だから納得がいかない。もう一度やらせてくれ」と話し、見事な曲を作っていたのには驚いた。『ああ、この人は、くだらなさを超越しているな』と感心・・・久々に車を運転した昨日、FMを聴いていたら、彼の言葉で、『楽しいからといって、夢を諦めてはいけない』との言葉をDJが紹介。一瞬、聞き違いかと思ったが、これは、自戒の言葉なんだな、と解った時点で、彼の汗を感じた。『苦しいからといって、夢を諦めてはいけない』とは、誰もが言う。しかし、『楽しいからといって』に彼のポリシーを感じる。そこには強烈なストイックさを感じたし、ハングリーさをも感じた・・・世の中には様々な誘惑がある。でも、それに屈してしまったら、夢は夢のままだよ、と彼は言っているのだ。成功した今現在でも、彼には夢があるのだろうな、と感じたし、心の目というものを痛感した。自省したのは言うまでもない。忘れないうちに車を駐めてメモ。そして、多分、彼が背負っている巨大なものが理解されない孤独の影を踏んでしまった気がした。

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