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日本史と太平洋戦争について

 日本国憲法によって、天皇が象徴化された、ということに対して、それ程違和感はない。違和感があるのは、人間天皇として扱われたことだ。天皇は遙か昔から、現人神として扱われ、政治への参与もしてきた。しかし武家社会となり、室町時代前半以降、実質上、時代の変わり目に、御神輿のように持ち上げられる存在となった。将軍というのは、天皇の家臣であったし、幕府が実権を握っている時には、時の公家衆も貧困を極めていた。信長が朝廷をどう考えたかは知らないが、黒船がやって来て、明治維新となり、伊藤博文らによる大日本帝国憲法などによって、天皇が治める国として、日本は定められた。明治時代のことである。明治時代、日清・日露戦争にきわどく勝った日本は、昭和に入り、帝国主義への時代へと進む。五・一五に続き、二・二六が起き、軍国主義が進む中、満州事変を挟み、日中戦争へと発展して行く。一方でイタリアではファシズムが、ドイツではナチスが政権を取り、日本はアメリカから、ハル・ノート(日本を満州事変以前の状態にしろ。さもなくば、あらゆる処置を執る)を突きつけられた中、太平洋戦争へと踏み切る。現在でいえば、中国と戦争をしながら、米国とも戦争をするという暴挙に踏み切った。海軍の総督、山本五十六は国際的視野と当たり前の合理感によって、断固反対するが、押し切られた。統帥権という印籠によって。印籠化したのは、当時の軍部であろう。当たり前のように負け、日本は無条件降伏した。原爆を二発も落とされ、沖縄を捨て石にして・・・ここで、友人に質問してみた。「本土決戦を避けられた時間稼ぎをしてくれたのが沖縄や特攻隊であるすると、無駄死にではなかったのではないか?」と。友人は、「それは解らない。でも本土決戦をしてたら確実に日本は滅びていたな」とだけ言った。私は、連合国による『日本分割統治案』も踏まえた上で、「そうだな」と語った。

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