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父の教育方針

 私の母は、「勉強しなさい!!」と一日に三度言わなければ、気の済まない人だった。それに対して、父からは何も言われたことがない上に、何も教えてくれなかったが、遊びにはちょくちょく誘ってくるのである。当然、私も遊びの方に嵌まる。モノポリーや人生ゲームなどをやっていたら、いっつも父が1着だった。当たり前である。父が銀行役をやり、その金をお袋へのワイロに使ったり、何だかんだ言って着服していたのだから。でも、一時的に怒っても、憎めなかった。『世の中にはこんな奴ばっかりだから用心せい』という教訓を学んだ。つまりは、そいつらの一歩上を行かないと、人生なんて渡っていけない、ということだ。親父のイカサマを見抜くのは大変だったが、ものすごく人生勉強になったと思う。ただ、試験前にもやってしまい、当時、学年で240人中235位を取ってしまった時には、さすがの親父も、悲しそうな顔をしていた。せめて100番台にはしないとまずいと、幼心に思った。親父の晩年、「何で勉強しろって言わなかったんだい?」と聞くと、「親の両方から言われたら窮屈だと思ったからや」と応えてくれた。親父は、私にガリ勉させたくなかったのだ。それよりも、視野を広げろということを教えてくれたのだろう。高校時代には、数学と英語をみっちり勉強しながら、深夜放送も聞いていた。おかげで、通学途中の電車の中では、膝がガクッときて、ドア脇の手すりに思いっきり、顔をぶつけて、泣きそうだった。

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