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木での火おこし

 母の叔父さんの頃は、TVもなく、娯楽など何にも無かった。昭和32年頃のことらしい。校内で全校生徒に、たまに映画を見せることがあったらしい。うちの親父も観ていたのだと思う。別のクラスだか・・・ある時、世界のドキュメンタリー映画の中で、アフリカの原住民が、木を回して『火おこし』をしている場面があったそうだ。それを観て興奮した叔父さんのクラスの男子全員が、机上に軽い穴を開け、木の棒で『火おこし』をするために、死ぬ気で回していたらしい。それを観た先生が、猛烈な勢いで怒り、「おまえら、何しとんや、おまえらだけが使うわけやないんやで。これからもずっと使っていかなあかんのや。おまえら、どないするんや」と怒鳴ったので、みんな止めたそうである。教室中の男子全員が『火おこし』しているシーンを想像すると、爆笑せざるを得ないのだが、教師の言うことも、もっともである。ただ、叱り方が強烈すぎた。なので、叔父を筆頭に男子生徒全員が、「直しゃあええんやろ、直しゃあ」と言って、その教師が去った後、大工道具を持ってきて、木の机の上板を外し、ひっくり返して取り付け、サンドペーパーで磨いてから、ニスを塗ったそうだ。それを知ったその男の教師は、一層、腹を立て、怒り狂ったとのこと・・・親父の存命中にその叔父さんの話を聞いて、親父は、「あいつ、アホやったからなあ・・・」の一言。

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