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父と母の結婚記念日 その4

・倉敷での旅館は、ボロ宿だったが、離れの広い部屋に泊まったそうだ。翌日、母の故郷である瀬戸の島に行ったらしい。親戚一同が集まり、父と母のために宴を開いてくれた。その時、母方の爺ちゃんの方の曾祖父である信司(のぶじ)爺さんが、父が退屈しないようにと、世界情勢とか経済の動向、その他、諸々の話を振って、親父は、『こんな田舎にこんなに聡明な爺さんがおるのか』と驚いたそうだ。瀬戸の母方の実家の集落では、三日三晩、どんちゃん騒ぎをするそうだが、仕事のある父は、先に帰った。十日後、母も戻ったらしいが、嫁入り道具が凄かったらしい。中が桐で外側にケヤキのタンスに十二単が出来るぐらいの着物を入れていたので、お針の先生をしていた父方のばあちゃんも、親父に最高級の大島紬の着物を送ったらしい。母には妹と弟の叔母さん叔父さんがいるが、普通、『娘が三人いたら、親財つぶす』と言われるが、瀬戸の爺ちゃんは自分の妹を含め、五人分の嫁入り道具をそろえたそうだ。大した爺ちゃんである。もちろんひい爺ちゃんも・・・信司爺さんは、お袋に、「何かあったらこれ使え」と、五十万キャッシュでくれたそうである。母の父に当たる爺ちゃんは、母が帰る際に、「サラ金にだけは手を出すなよ。どうしても困ったら言ってこい」と言ってくれたそうだ。母は爺ちゃん、曾爺ちゃん、みなさんに礼を言い、家路についた・・・実はこの時、母のおなかの中には既に私がいた・・・婚約後の話ではあるが。

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