« すぐれない日 | トップページ | 観てはいけないものを観てしまった »

最高級の鱒の押し寿司

・塾講師時代、新入りが入ってきたのだが、ベテランの国語専門講師が面接の様子を見に行き、講師室で、「あの眼は、ヤバいですよ」と言ったのだが、その頃すでに年齢的にもキャリア的にも塾講師連中のボス格であった私が偏見を持つことは出来なかった。そいつが講師室に入ってきたときに、さりげなく、「君は大学の囲碁部に入っているんだってねえ」と聞いたら、そいつは、「はい」と返事した。私は、「ところで君は藤沢秀行についてどう思う?」と聞いたのだが、そいつは、「誰ですか、その人?」と答えたので、「大学の囲碁部にいて、藤沢秀行のこと知らないって言ったら、そりゃ、モグリだぞ・・・先輩に聞いてこい!!」と檄を飛ばした翌週、「勉強不足でした」と素直に謝った。当たり前のことである・・・そいつが夏休みに帰省するというので、「お前が帰省するって、どういうことか解るか?それは、つまり、俺達の仕事量が増えるってことだ・・・お前、富山出身だったよな、土産に鱒の押し寿司と、辛口の地酒買ってこい」と、半分冗談で言ったのだが、どちらも最高級品を持って帰ってきた。地酒はともかく、鱒の押し寿司は日持ちしないと思ったので、バクバク食べ出した。その時にいた女性講師にも、「いや~旨いですよ。私が毒味したから大丈夫です。あいつら(他の男性講師陣)が来る前に食べちゃいましょうや」と言うと、最初は恐る恐る食べていた女性講師も、「美味しい!!」と言って、結局、全部食べてしまった。新入りの奴に、「旨かった、こっちも苦労した甲斐があった。でかした」と、お褒めの言葉を差し上げ、「機会があったら、対局お願いいたします」と、最大の賛辞を寄せた。本人もこそばゆそうだった。

|

« すぐれない日 | トップページ | 観てはいけないものを観てしまった »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/57620377

この記事へのトラックバック一覧です: 最高級の鱒の押し寿司:

« すぐれない日 | トップページ | 観てはいけないものを観てしまった »