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牡丹の花とイソップ童話

・以前、『立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』と美人の例えとして用いられると書いたが、私はこのような美人には、これまでの生涯で、一人にしか会っていない。逃したことを、悔いるばかりである・・・現在の卓上には、ピンク色の牡丹が咲き誇っている。母が買ってきた時、もうそんな季節かと思うと同時に、垂直な茎の牡丹をどう生けるかで迷った。「『座れば牡丹』という位だから、丈を短くした方がいい」と言って、20cmとか、15cmとか言っているうちに、バランスが取れなくなってきた。今観ると、満開なので美しいが、切る長さに迷ったときに、「あっち切れ、こっち切れ」と言っている自分が、イソップ童話の狐みたいに見えて仕方が無かった。あの、こっちが多い、あっちが多いと食べ物をケンカしている場面で、仲立ちをしようと、親切に寄り添って来た狐の話・・・多い、少ないで、もめている間にずる賢い狐が天秤で量っているうちに全部食べてしまうという話である。頭を上げてみると、卓上に、昨日まで小さな蕾だった牡丹が見事に咲いている。その花の大きさはバランスを人為的に操作しなくても、自ずから良く、はじけんばかりの勢いである。丈こそ短くしたが、また、再び、牡丹の季節がやって来たのかと、しみじみと感じる。自分の年輪にも気づかされるというものだ。

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