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我が家のがばいばあちゃん (その10)

・食後、ばあちゃんの部屋に行って、いろいろと話していたのだが、記憶に残っているのは、「あのな、金っちゅうもんは、普段は始末しておっても、使うときには使わきゃなあかんのやで」という話と、「昔の神戸と今の神戸は変わりおった。昔は埋め立て地などあらへんで、遠浅の綺麗な海岸やったんやで・・・」という様な話を聞いていた。九時頃になると、ばあちゃんは、「あんたと話したいのも、やまやまやけど、眠うなった。すまんけれど、あんたも早う寝えよ」と言ったので、布団を正そうと思ったら、「ええ、ええ。早う寝いや」と言ったので、仏壇で先祖の霊を弔ってから、割り当てられた部屋に戻ったところ、サイドボードの下の段の、くだらない雑誌置きにしてある所から、ホコリをかぶった将棋盤を発見。何かを切った後の板で、感心したのは、普通なら将棋盤を作る際に、マジックか何かでマス目を書いてしまいがちだが、それは、逆に彫刻刀で彫ってあったので、誰が作ったのだろう?と一瞬、思ったのだが、すぐに、こんな発想をするのは、ヤツしかいないと思い家宝扱い。ヤツとは、私の親父である。後日聞いてみたら、ビンゴだった。その頃には720mlの地酒も開いていたのだが、ずっと、みんなが幸せになる道って何だろうか?と紙の裏に書いているうちに、寝てしまった。翌朝、目覚めると何故か布団が掛けられてあった。『ばあちゃん、起きてくれていたんだ』と知り、布団をたたんでから、お礼を言いに行こうと思ったら、ばあちゃんは、その事については何も言わず、「コーヒーとパンでええか?」と言うので、私がやり、焼いたパンの上に、昨日買ってきたハムを乗せて、二人で食べた。食べ終わると、ばあちゃんが薬類を飲んでいるのを観ていたら、「変やろ」と言ったので、私は、「健康な人間なんておらん」といったら、「そやな、その通りやな」と、笑ってくれたので、助かった。

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