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仕事の厳しさ

・故親父が現役で働いていた頃、現場の人には、相当、気を遣ったそうである。現場の人達には、職人としてのプライドがあり、親父がいくら構想を練っても、現場の人達を敵にまわせばやっていけなかったそうである。例えば、古い番組だが、NHK の『プロジェクトX』に造船の溶接から出ている人がいたが、親父の部の部長になった人、ハイレベルすぎてついて行けず、やたら神経質な人だったらしい。その性格では勿論、職場とも現場とも上手く行かずに、気が付いたらどこかに飛ばされていたらしい。また、あの、『プロジェクトX』という番組は、国家機密には触れてはいない。例えば、『巨大タンカーを造る』などというものは、インチキである。もっと厳しい国家規制もあるのだ。親父はそんな中で社長賞を何度も取ったが、家には一銭も入れなかった。職場の人と現場の人を誘って、飲みに行き、散財してしまうのが流儀であった。そうしながら、親父は現場の人ともコミュニケーションを取っていた・・・『プロジェクトX』で、霞が関ビルを造る際に、ビルの責任者が、何十階という所で、現場の責任者の、飛びの親方に、「お前、こっちまで来てみろ」と言われて、命懸けで言ったそうである話を聞いた。それ程、現場の人のプライドとは高いものなのだ・・・親父も苦労したが、課長の時に、現場を離れる際、みんなから胴上げされたそうだ。忌野清志郎の『パパの歌』を聞きたくなった。

・親父は原子力技師(溶接及び配管)であった。生前、原発について、「それは無くにこしたことはない。でも、みんな、電気のありがたみなんて解っていないだけだ」と語っていた。そして、あの人の性格だと、トラブルがあった場合に、(家族には言わなかったが)先陣をきって現場に入る人である。そうしなければ、部下や現場の人達に示しが付かないからだ。親父は64で、がんで死んだ。信頼していた部下の人は50代で、やはり、がんで死んだ。こないだNHKで、福島第一のトラブルについて、配管が原因だとする様な報道が為されたが、私も母も、ふざけるんじゃあねえという話になった。そもそも、あの原発は私の親父が入社する前に造られたものなのである。親父が毎晩々々英語の文献を読んでいた姿が忘れられない。

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