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入試監督補佐のバイトで

・修士1年の春休み、入試監督補佐のバイトをやった。一日目は、小教室で、理工学部の問題を配ったが、その時の正規の監督は、数理科の野郎で、「お互い休憩しながらのんびりやろう」と言われた。なので、私が見張り番の時には、教卓に座り、悠々と宮澤賢治の詩集を読んでいた。怪しい雰囲気は無かった。「トイレに行きたい」と言う奴がいれば、黙って挙手させ、廊下で待機している、学ランを着た連中に任せていた。そして、時間になると、その怪しい数理科の教授が戻ってきた。私は、『こいつ、飯でも食ってきたんじゃあねえのか?』という疑念を抱いた。答案集めをすると、一人ずつチェックして、名前と受験番号を書いていない奴には、赤鉛筆で書いてやっていた。そいつが通ったかどうかは知らないが、私の経験によると、五十人に一人は、そういうマヌケだった。翌日、大教室で文学部の試験を任せられたが、私も問題文を観てみて、小論文の場合、『私だったら、どう書くだろうな』と考えていた。高校生には少し難しいだろうな、とも思った。そして、答案回収の時、ほとんどの受験生が小論文の八割以上を書けていない実態を知り、哀れに思った。また、前日と同じく、名前と受験番号を書いていない生徒には、黙って指を指し、答案をそろえる振りをしながら、書かせた。そんな間抜けなミスなど、私には考えられなかった。雀の涙程の給料だったが、学ぶことは多かった。

・文学部に現役で通った奴に、その話をしてみると、「英語と歴史でほとんど決まっちまうから、小論文なんて気楽に書けばいいのになあ・・・それにしても、名前と受験番号を書いていない奴がそんなにいたのか」と驚いていた。そして、「そんな野郎は落ちて当然だ」とまで言っていた。同感である。

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