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弔いとは?

・私が初めて、その数学塾を訪れた時、玄関のベルを何度押しても反応が無かったので、仕方なく中に入ると師匠がいた。しばらくの面接の後、入門が許された。授業中だったので中に入れてもらうと、中学の同級生がいた。私も問題を当てられ、解いてみたが、「全然なっていない」と言われ、プレゼンさせてもくれなかった。後に深夜、家の電話が鳴り、ボロクソに言われたのが始まりだった。入門は許すが、私立だから、一年上のクラスに入れられた。

・あの頃はバブルだったせいもあり、男の入門者には厳しかった。ボロクソに言われて、たった1日で辞める奴や、一ヶ月で辞める奴が後を絶たなかった。高三ハイクラスで最後まで残ったのは、私を含めて二人だけだった。辞めた奴の行った大学名は知らない。

・私はハイクラスでは叱られ役だった。しかし、そのうち、ワザと叱っていることを知ってからは、叱られ方が上手くなった。スタンダードクラスでは、ニコニコニコニコ笑う女の子が叱られ役だった・・・恋もした。男達からはマドンナと呼ばれる娘で、何故か私だけに話しかけてきた。年下だった私は、周りからのプレッシャーを感じていた。でも、嬉しかった。

・高二の冬、師匠が亡くなったとの知らせを受けた。この時、私は、師匠の葬儀に出るべきか、学校の試験を受けるべきか悩んだが、後者を選択した。試験で頑張った方が、師匠の葬儀に出るよりも、何よりの弔いだと思ったからだ。その試験の数学で、学年で一人しか解けなかった数学の問題を解いた。いい供養になったことだろうと信じたい。

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