« きりたんぽ?う~ん、いまいちかなあ? | トップページ | 一兆円 »

『猫を殺したい』

・宮澤賢治の作品の底辺に流れているのは、仏教思想である。『銀河鉄道の夜』も『グスコーブドリの伝記』も根底にあるのは、法隆寺の玉虫厨子の一面にある、飢えた虎に、自分自身を食べさせたという坊主の、慈愛の念から来ているのである。手塚治虫の『ブッダ』の中でも出てくるが、釈迦が一緒に修行していた坊主が、慈愛の念から、自ら進んで食べられる様子を見て、相当なショックを受けて、修行を続けるというシーンがある。そして、その後に、川のほとりの菩提樹の下で瞑想していた所、インスピレーションが働き、ブッダとなったと続く。また、梅原猛氏の説によれば、宮澤賢治の『よだかの星』は、清い心を持って行動すれば、菩薩が如来になったという話である・・・ああ、なんだかもう一度、花巻に行きたい。のんびりと。

・私は、長々と、何故、直木賞の直木三十五が三十五という名前なのか疑問に思っていた。すると、三十一歳の時は、直木三十一、三十二なら直木三十二と、自分の年齢をペンネームにしていたという話は傑作であった・・・これまで本屋に行っても、直木の小説は見かけたことがない。どういう作家なんだろうと、思っていたら、TV番組で、作品について触れていたので見入った。すると、作品のタイトルの一つに、『猫を殺したい』というものがあり、多分、ロクでもない構想のままに、どうしようもない作品を書いていた奴だと覗えた。しかし、文壇では顔が利き、だから菊池寛によって、芥川賞と直木賞が作られたのだろう。才能という面では、芥川の方が段違いに上だが、きっと直木の方は、みんなに愛されていたのだろうな、と思う、昨今である。

|

« きりたんぽ?う~ん、いまいちかなあ? | トップページ | 一兆円 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/56045988

この記事へのトラックバック一覧です: 『猫を殺したい』:

« きりたんぽ?う~ん、いまいちかなあ? | トップページ | 一兆円 »