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混沌とした一年

・親父が死んでから、一年間あまり、私も母も何かに耐えていた。それが何物なのかは解らないが、母は、一年間、毎日父の夢を見たそうだ。私も、何もかもが上手く行かなくて、混沌とした一年を送っていた。そういう時というのは、何をやっても駄目で、どうしていいか解らなかった。親父が死んですぐの時には、お袋を家電量販店に連れて行って、好きな様に買い物してもらった。そうでもしなければ、母も私も潰れてしまいそうだった。辛かったあの頃、やたらと二人で、ドンパチ映画を観に行った・・・先日、私がうたた寝していて、寅さんの映画の夢を観た。私は大学一年の時に、「寅さんなんて観たことねえよ」と言ったら、親友に宇宙人を観る様な顔で、「信じられねえ奴だな」と酷評されてしまった。しかし、それでも『寅さん』を観ないのが私の意地でもある。その暇があるのなら、AV(Audio&Vijyual)を楽しんだ方がましだと、考えていた。寅さんシリーズも、正直言って、観ておきたかったものの、今一つ、乗り気にはなれなかった。ただ、私は、山田洋次監督の『学校』シリーズなどには、一目置いていて、何度も観ている。まあ、寅さんが銅像にになったのならば、それは日本文化の象徴であって、監督も死ぬ前におむつを穿いて勲章を授かることであろう。あっぱれ、あっぱれ、である。

・『釣りバカ日誌』のスーさん役の三國連太郎も、潔い引き際を見せてくれた。三國連太郎が、ずっと若かった頃、伊豆の下田で、溺死したという、女優の太地喜和子が、やたら幕末時のハリスの女と重ね合わせて観ていたらしく、好きな女が逝ってしまった後から、三國連太郎の演技には寂しさが付きまとっていた。

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