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芥川賞と直木賞

・芥川賞をもらった作家の中で、誰一人として、芥川龍之介を超えている者がいないのはいない。私が、芥川の作品で尤も好きなのは、晩年に書かれた、『侏儒の言葉』である。それに私の青春をなぞらえた。暗く孤独なのが、青春時代と重なったのである。

・自分は物書きとして、芥川派なのか、直木派なのかを考えた事がある。どちらかというと、私も凡人なので、直木三十五の様なものかな、と思った。それで、道を間違わずに済んだ。先日紹介した、『猫を殺したい』などという作品は、タイトルだけでインパクトを採っている気がしてならない。配慮の全くないタイトルである。その馬鹿馬鹿しさに付き合っている私も多分、阿呆であろう。

・今、現在では芥川賞よりも直木賞の方が格上なのは事実である。芥川賞をおとしめたのは、選考委員に、石原慎太郎や村上龍が居座っているおかげである。二人とも似た様な作家で、エログロナンセンスを突き抜けてきた作家で、芥川の鋭さを全く持っていない輩どもである。それだけで、現在、芥川賞を採っても、食いっぱぐれている作家がいる。その点直木賞みたいな、軌道に乗った作家を評する賞の方が、よっぽど格が付く。

・古い写真や思い出などが、よく、セピア色に染まると言うが、セピア色とはいかの墨の色で、大変切ないものである。

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