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お宝三昧

・『なんでも鑑定団』で、一番、手厳しいのが、お馴染みの中島誠之助である。くだらないものが出てきたら、容赦なく、千円という値を付ける。また、絵画専門の安河内は、たとえ偽物でも、一、二万は付ける。母とコーヒーキャンディをニギッた場合には、必ず(安河内の場合には)私の答えを聞いてから、私の行った値段を参考にして、値段を言ってくるケースが多い。ここ半年くらい観ているのだが、より値段の近い方が勝ちということで、もめたりすることもある。私が、安河内の鑑定する絵に、「二万!!」と言ったら、母が、「三万!!」と言って、二人とも贋作と決めつけて挑んだのだが、実はそれは真作で、一千万付いた。お互いに、『かっこ悪いな』と思ったのだが、勝負は勝負とばかりに、九百九十九万円の差で、「三万円」にコーヒーキャンディをさらわれてしまった。私としては、これ以上、母の健康の為にも、負けられない毎日が続く。

・勝つ為になら何でもする私は、父の形見でもある、中島誠之助の本を読んで、研究した。骨董商から足を洗って、鑑定団以外では、一切鑑定を断っているという言葉に惚れた。そして(そのときはキャンディーを切らしていたのだが)あの辛口の中島が、なんと、「私がこれまで観てきた中で、これ程のお宝に出会ったことはありませんでした」と言って、中国の古い青銅器に二億円の値を付けたのには驚いた。また、宮澤賢治の友人の孫が出てきた時に、私は、「これが本物だったら、一億以上するぞ」と予言したら、それ以上の値が付いた(その頃には、まだ、キャンディーが売っていなかった)。そして、こういうものは個人で所有するべきではない」と言ったのだが、不幸にも東日本大震災が起こってしまった。

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