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蜂の巣の取り方

・母方の祖父にあたる、瀬戸のじいちゃんの三回忌が今月の三日であった。その集落の風習として、三回忌よりも、一周忌を重んじる土地柄である・・・私が未だ小学生の低学年の頃、夏休みに弟と二人でいたら、ある時、屋外で蜂の巣を見付けた。そこを通る度に怖い思いをしていたので、その事を、夕食後、じいちゃんに相談した・・・じいちゃんは、例えば、職人さんに頼んだりした時には、作業を手伝いながら、その技を盗む天才であった。そして、その後は、自分で何でもこなしてしまうのであった・・・いざ、蜂の巣を取るという時に、じいちゃんが用意したものは、長い棹とその先っぽに乾いた雑巾を巻いて、油に浸したものである。何をするのか観ていたら、雑巾に火を点け、遠い所から、蜂の巣をあぶるのである。蜂は羽を焼かれ襲っては来なかった。じいちゃんは素早く火を消し、蜂の巣を取り除いていた。そして、取り除いた蜂の巣から、蜂の子を取り出し、「これは、おねしょに効くけん」と言って私の弟に食べる様に勧めた。弟も、いやいやながら、蜂の子を食べたらしい。本人も気にしていたのであろう。

・そのころは父と母が早めに帰宅し、私と弟は、夏休み中、瀬戸に残っていた。海は近いし、山もすぐ。畑仕事を手伝いながら(雑草を抜く程度)、毎日を過ごしていた。夏休みが終わると、ばあちゃんに連れられて、新幹線で、家路につくのであった。

・じいちゃんが他界して、もう二年。戦争に行った以上、棺桶まで持って行った話も多いのだろう。もう、やすらかに眠ってほしい。じいちゃんありがとう!!

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