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凄い発見

・私が塾講師をしていた時代に、とんでもないハッタリ野郎がいた事は何度か書いた。そいつは某大学の物理学科に所属していたのだが、私に『シュレディンガーの猫』の説明も出来ない奴だった。そこで、素粒子論という、旬を去った研究(?)をしていたのだが、ある時、私の携帯に電話してきて、「俺、凄い発見しちゃったかもしれないんですよ」と、開口一番に言ってきた。私はほろ酔い加減だったのだが、『どうせ嘘だろ』と思い、適当に持ち上げてから落とすことにした。そして、「もしそれが本当ならば、IQ200とでも言っておけ」と言った後に、もっと持ち上げるために、「今の時代、IQはもう古い・・・そうだな、EQが500ありましたとでも言っておけ。もし、お前のEQが500だとするならば、一生、女に不自由しないぞ」とまくしたてた。そいつは嬉しそうに、「そうスよねえ」と乗ってきたので、私は、「いいか、今の時代EQなんて計る方法が無い。そこが付け入るチャンスだ」と言ったら、そいつはさらに調子に乗り、「もしこれが正しければ、ノーベル賞ものですよ」と言ったので、私はそろそろ落とし所だと思い、「馬鹿野郎。たかがお前の卒論程度で、そんなことある訳無いだろ」と言ってから、「計算ミスがあるはずだから、自分で検算してみろ。まあ頑張ってくれ」と言って、電話を切った。すると、数日後、案の定、「この間の発見、俺の計算ミスでした」という電話が鳴った。図々しい奴だったので、フォローしなくてもいいか、と思ったのだが、せめてラーメンを奢ってやった。

・嵌めたのは悪かったが、ハッタリ野郎は、『不確定性原理』についても、よく解っていなかった。それでどうやって素粒子論やれるんだよ・・・高校物理だぞ。

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