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スリラー・スリラ-ナイト

・マイケルジャクソンの『スリラー』ではないが、それを地で行く様な宿に泊まったことがある。埼玉の奥地を家族で旅した際(私が中一の頃)、ゴールデンウイークかお盆だったか忘れたが、旅館に行く度に、「満室です」と宿泊を断られていた。困って宿探しをしていると、『釣り堀、アイススケート・・・』などと書かれた看板を、親父が目ざとく見付け、その宿に直行した。どれだけ山道を登ったか覚えていないが、怪しげな宿に着いた。宿泊客は我々のみ。宿選びに疲れていた私達は、そこで一泊することとなった。部屋に案内され、夕食はまだかと待っているうちに、いい歳をした女将が、一升瓶を抱えて。我々が食事を採る中、そのばばあは、独りで呑んでいたので、おふくろが、「稼ぎ時に仲居さんが一人もいないんですね」と言ったら、そのばばあは、「今、みんな田舎に帰っている」という、苦しいハッタリをカマした。また、親父が、「釣り堀はどこにあるんですか?」とフォローも込めて聞くと、「三年前まではあった」などという始末。ブチ切れた私が、「看板に書いてあった、アイススケートをする場所なんか、ないじゃあないですか!!」と、文句を言ったら、「冬に川が凍ったら滑れる」などと言いながら、終いには、独りでグデグデに酔っ払って、私と弟に説教する始末・・・よっぽど、ぶちのめしてやろうかと思った。いざ、就寝の時間になると、大雨が降り、雷が鳴り出した。肝っ玉の座った私のお袋でも、「この宿には何かある」と言ってあまり眠られなかったそうである。他の三人は爆睡したが・・・翌日、朝食を採った後、私と親父と弟は、鬱憤を晴らすべく、私が持ってきたブーメランを、その宿の駐車場の裏にいかにぶつけるかを競った。勘定を済ますと、母は、「今までで、最低の宿だった」と言っていた。

・私は独り旅で、民宿の仏間に通されたことがある。

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