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海棠の名木

・私の通っていた数学塾の側に、大きなお寺があった。通い始めて何年後かに、そのお寺が、日蓮宗の有名な寺だと知った。授業まで時間がある時に、境内を歩いてみたことがある・・・後に知ったのだが、小林秀雄の随筆で、中原中也と花見をした寺だということを知った。今は、新しいものになってしまっているが、当時は、海棠の名木があり、二人共、黙ってそれまでのお互いの人生を振り返っていた様だ。中原が、「この木は、枯れる前に精一杯に咲き誇っている。いわゆる死に花だ」という様な言葉を発した後、しばらくの沈黙の後、小林秀雄の心を見透かしたかの様に、中原が、「もういいよ。帰ろう」と言ったので、小林は、「お前の目は千里眼だな」と応え、帰って行ったらしい・・・二人の間には、キーとなる一人の女がいたのだが、もろもろの事情の中で、二人が絶交しなかったのが、私には不思議だった・・・そんな由緒のある寺だとは思ってもいなかったので、近頃、訪れる際には、のんびりと緑に包まれた境内を散策し、お堂の階段に座ってお茶を飲みながら、鶯のさえずりをのんびりと聞いている・・・ただ、このお寺には、若い女性一人で行かない方がよい。どんなに天気が快晴でも、どことなく暗いのだ。実際に、襲われた人もいると、塾の師匠からも聞いた。私は、このお寺は好きなのだが、確かに、暗い雰囲気であることは否めない。行くなら、若葉の季節が絶好でもある。

・宇宙物理学の事は、般若心経の中に書いてある。

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