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父への憧憬

・幼い頃、父は、日曜日に、私と弟を連れて、会社の同僚の方とのテニスに、よく連れて行ってくれていた。当時はアイスボックスに、ジュースやらビールとやらを入れて持ってきている人もいた・・・いい時代であった。別の機会に、私だけ父の職場に連れられると、現場のおっちゃんが、持ち手を溶接した鉄板(80cm×80cm×1cm)を一家にと、プレゼントしてくれた。重宝したことは言うまでも無い・・・父は多くを語らなかったが、自分の直属の部下や上司にだけではなく、現場の人達の汗を、誰よりもよく解っていたのだ。つまらないことに拘らず、賞をもらって、金一封が付くと、現場の人達も呼んで、皆で分かち合っていたとの事。鉄板を作ってくれた、おっちゃんは、ニコニコしていた人柄だったらしいが、方や、外の部で威張りくさっていた上司には、新年の挨拶で、「白紙でつきあわさせて頂きます」と、リーダーとしての本分を見せてた。父の全盛期には、私は寝ている父の気配を察知したし、とにかく、スキの無い人であった。エンジニアという職人として、他に並ぶ物が無いほどの努力をし、その上、人付き合いに於いても、気配りが出来ていた。そんな父のポリシーは、「自分一人が金持ちになっても、決して幸せにはなれない。俺は、会社という組織の中で、皆に助けられているのだから、仕事が出来るんや。俺のアイデアなんて、世界初だろうが何だろうが、そういう人達がいなければ、そもそも成り立りたたへん」と、酔うとよく、口にしていた。

・成る様にしかならないけれど、その中で精一杯努力することが大切なんだ。

・知恵というのは、貧しさの中の汗からしか出ない。

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