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苦学生への尊敬

・新聞配達をしながら、奨学金をもらい、学校に通っている奴と麻雀を打つ機会があった。みんな、技量にそれほど差があるわけではないのだが、その時は、そいつの独り勝ちであった。私もやられたが、大負けした奴が、「まけてくれ」と泣きついたら、そいつは、ためらいもなく、「俺は、そんな甘いものじゃないと考えている」とさらりと言った。その時、『こいつは一本芯が通っているな』と思い、私も潔く払ったし、そいつは皆の分も、ビタ一文まけなかった。麻雀友達の中にも、こんなハングリーな奴が居たのかと、感心した。一期一会だったので、名字は覚えたが、名前は知らなかった・・・彼が胃薬を飲んでまで新聞配達を続けながら、学業も頑張っていた事を知り、名前も知ったが、それは皮肉な事に、彼の留年が決まった時の、学校の掲示板の前での事だった。私は恵まれているのだと痛感した。

・小林秀雄の批評によると、ゲーテは己のライフワークである、『ファウスト』を、幾度も己の納得という封印を破ってまで、書き直し続けたそうである。さらには、『ファウスト』の歌劇化(オペラ化)さえ夢見ていたという。しかし、肝心なオペラの作曲者は、もうこの世にはいなかった、とまで批評では描かれている。その作曲者の名前は、他でもない、『ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト』である・・・分野こそ違えど、天才は天才と共鳴するのか、二人とも同時代に生きたドイツ人であり、『ヴォルフガング』という名前さえ一緒であった。

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