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地裁にて・・・

・ある事情で、地裁に傍聴しに行く事になったが、余りにも早く着き過ぎたので、目的の裁判の一つ前の裁判から傍聴していた。被告は、手錠をかけられ、死んだ眼をした警備員二人に両脇を押さえられて入廷してきた。罪状は百万円の窃盗という事だったが、執行猶予中という事で、僅か21歳の若さで、実刑を食らうのが確実な裁判だった(被告は私の3m先にいた!!)。最初、私は、被告の事を、『どんな悪人なんだろう』と勘ぐっていたが、被告は、初めのうちこそ生意気そうな態度を取っていたが、いざ(屈辱的な)証言台に立つと、話が深くなるにつれ、涙声になり、ハンカチで何度も顔を拭っていた。彼は、もう、実刑を食らう事を覚悟していたが、弁護士の質問が友人や家族の事に及ぶと、涙声ながら声を張り上げて、「関係ありません!!」を連発していた。私は、この被告は、自分が犠牲になる覚悟で、『かばっているのだな』と思ったと同時に、彼の事を誤解していた事に、目が覚める思いをした。妙に性善説を信じたくなった。法廷の傍聴というのは初めてだったが、辛い気持ちになった・・・昔、司法試験の事も考えた事のある我が身を振り返り、『もし、合格したとしても、精神的にやっていけない職業なのだろうな』と身に染みて解った次第である。

・検事にしろ、弁護士にしろ、裁判官にしろ、私には到底耐えられない。上記の事件では、検事のおばちゃんが、『実刑三年』を求刑していたが、二年以上は、平成生まれの被告が、僅か二十一歳にして、服役する事が信じられなかった。検察官も好きでやっているわけではないだろうし、酷な商売だとも思った。

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