« 『星空の夜』 | トップページ | 『車窓から』 »

神秘の一行

 最近は、私の詩作に押されてか、暇があったら母も、殴り書きの様な詩を書く様になった。私は調整役で、、一人苦しむ。母の味を消してはいけないし、自分のものにする気は毛頭無い。従って、素直にペンを走らせるのだが、私では、仕切れない一行が、必ず母の詩にはある。そんな一行を大切にして欲しい。

 母に『桑田佳祐』を聞かせてあげた。歌詞カードを見せながら。すると、お袋は、「時代が違うね」とポツリともらした。私が、「桑田佳祐って天才だろ?」と聞いたら、「確かにその通りだけど、私達の頃の価値観では許されなかった」と言うので、「常識に流されすぎているんだ!!」と、私は声を張り上げた。詩に国境はない。打ち破らなければ!!

 母は、幼い頃から、バイオリンまで習っていたらしい。しかし、美に関するセンスは、皆無に近い。だから、骨董屋に寄っても、私と趣味が異なる。高い買い物などしないが・・・けれども、母の書く詩には、斬新な、今まで聞いた事のない一行「があるのだ。

 余り影響されていない、自然の天然水というか、貝殻の底の真珠というか、そういう『光る一行』があるのだ。それがなければ、私など母を相手にもしていない。その、輝く一行が観たくて母の詩を眺める。恋愛ものばかりだが、最初はそれでいい。母の青春と、多感な日常が浮かび上がる。時々、ふと、私よりも上手いんじゃあないかと、私を悩ませる。

|

« 『星空の夜』 | トップページ | 『車窓から』 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54007458

この記事へのトラックバック一覧です: 神秘の一行:

« 『星空の夜』 | トップページ | 『車窓から』 »