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福井でのボランティア その5

 福井の繁華街は狭いので、店はすぐに判った。集合時間から、かなり送れて行くと、若い男数人と、一人の女がいた。自分の店だと言っていた、議員もいた。そのテーブルの末席に私は座った。すると隣の男が話しかけてきた。私は食事をしながら、そいつの話を聞いていた。かなり偏った奴だな、と思ったが、黙っていた。そいつは私を含め、男ばかりに話しかけていた。隣の女の方を向こうとしなかった。私は、こいつは女と喋れないんだな、と察しがついた。そいつばかりを相手にもしてられないので、いろんな奴と話をした。すると、「だって臭いんだもん」という女の声が聞こえた。山口から来た奴が、わきがだったのには気がついていたが、みんなが黙っている中、このバカ女、と思いながら、私は、咄嗟にフォローを飛ばし、話題を無理矢理変えた。山口の奴も陽気に笑顔で話し出した。こいつ偉いな、と思った私は、店を出る時、彼に握手を求めた。

 道を歩いていると、女と話せない奴がやたらと私に話しかけてきた。収まりがつかないので、ホテルのロビーで一時間位、そいつの相手をしてやった。彼は、「女とは話せないけれど、本当に心から好きになれる人が現れたら、命がけで働きます」と言うので、私は、「そんなの当たり前のことだし、大体、いきなりで、そんなムシのいい話があるわけ無いだろう」と返した。彼は東京の名門大学を卒業したらしいのだが、就職はしなかったらしい。そして彼は僕に、「自分には、出家するか、政治家になるかしか道が無いんです」と言うので、私は、「若いうちから人生をそんな風に決めつけるのはナンセンスだぞ」と言い、「ちなみに支持する政党はどこなの?」と聞くと、「共産党でしたが、今は民主党です」と応えた。私は、「お前は偏りすぎているから、出家した方がいいと思うよ。ただし、坊主の世界も俗なことは知っておいた方がいい」と話した。そして、「お前は送迎車の運転ばかりしていただろ、もっと泥にまみれろ」と言って、別れた。

 疲れてるのに、自分のことしか考えてない奴だな、と思い、気分悪く、離れに戻って、痛み止めの薬を飲んで寝た。翌日、本部でそいつに声を掛けられたので、「軍手やろうか?」と聞いたら、「送迎車の運転なので平気です」と言っていた。こいつは何をやっても駄目だな、と感じた次第である。

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