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福井でのボランティア その9

 翌朝、目覚めると、腰の古傷からピリッときた。慌てて痛み止めの薬を二錠ほど飲んだ。整形外科医から、内臓に問題がない時には、二錠飲んでもいいと言われていた薬である。バナナを食べ、暫く様子をみていたが、動く度に古傷の痛みは増加していった。遠くから来て、まだ大した働きもしていないのに、帰りたくないと思ったが、この古傷の痛みは、無理をすると動けなくなることを、過去の経験から知っていた。ヘタをすると、足手まといになる上に、帰れなくなると感じた私は、腰にコルセットを巻き、自宅に戻る決意をした。荷物をまとめ、車に積み、ホテルの宿賃を支払って、本部でボランティアのバッジを返し、家路についた。

 夜遅くに帰宅し、荷物を下ろして、家に入ると、両親は起きてくれていた。帰宅の報告を済ませ、食事を採ると、親父が話しかけてきた。「ボランティアやってみてどうやった」と聞かれたので、私は、「いい社会勉強になった。世の中にはいろんな人がいるんだな。まだまだ人間というものも捨てたもんじゃないと感じた」と応えると、親父は、私のグラスにビールを注いでくれ、「そうやろ、世の中、悪い奴もおるけど、いい人も一杯おるんやで」と教えてくれた。そして、「いつかお前が言うとった、金に『浄財』なんてあるのか?って答えも出るやろ。今回、お前が使った金は、立派な浄財なんじゃないんか?」と話してくれた。私は、「そうかも知れないな」と応えた。親父は、「ほな、疲れとるやろうから、風呂入って、早う寝え」と言って、寝室に向かった。母は、腰を心配してくれたが、大丈夫、と言って、私もまもなく寝た。

 …今回のblogを通して、福井での様々な経験を積まさせて頂いた皆さん、改めて、ありがとうございました。

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