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神戸の祖母との再会

 昨日は、始発のバスに乗り、母と神戸に向かった。幸い七時台の新幹線のチケットを取る事が出来て、九時半頃には、新大阪の駅に着いた。そこから、JR線で神戸の父の実家の最寄り駅まで向かった。駅を出て、てくてく坂道を登る。十五分ほどで、父の実家に着いた。心臓の手術をした叔母さんが出てきて、母が土産を渡すと、叔母さんは病院に向かうバス乗り場などの情報を教えてくれた。叔母さんも午後から病院に行くと言ってらしたが、私達は、一足早く、午前中に向かう事にした。阪急の駅まで三分ほど歩いたが、私は母に、「叔母さんの説明だと、震災後、大分様子が変わったみたいだし、行きはタクシーで行こう」とタクシーをひろった。結果、タクシーの運転手さんの話を聞いていると、大分変わっており、正解だった。

 病院に着き、ばあちゃんの病室に案内された。ばあちゃんは寝ていた。看護婦さんに事情を説明したら、看護婦さんが、ばあちゃんの耳元で、「お孫さんが来ましたよ」と大きめの声で起こしてくださった。すかさず私が駆け寄り、「ばあちゃん、お袋と来たよ」と言うと、ばあちゃんは、笑ってくれた。気管切開しているので、声は出ないのだが、唇を一生懸命動かして、何か話してくれた。多分、ありがとう、と言ってくれている様なのだが、読唇術を心得ていない私達は、勘で受け止めていた。心と心の対話をしたといった所か。「(自費出版ながら)ばあちゃん、俺、本を出したぞ」と言うと、また何か言いながら、笑ってくれた。手を握ると、握りっぱなしで、手首などは3cm位しかなかった。看護婦さんに聞くと、硬直が始まっているとのことだった。私は、今回が本当のお別れだろうな、と感じる中、ばあちゃんの顔をまじまじと、心に焼き付ける様に観た。時々、痛がるばあちゃんに、喋れないのが辛いのだろうとも思った。母と代わり、母が話しかけている間、看護婦さんに、熱の具合を聞いた。朝は熱があったが、昼には平熱に戻ったとのこと。少し安心した。一段落つき、母と私が、「また来るからね」と言って別れた。ばあちゃんの目には僅かながら、涙のしずくがあった。

 その後、例によって、新幹線で家路についたのだが、母が、「来て良かったね」と言うので、「そうだね」と言った。駅弁を食べた私は、その後一時間ぐらい寝てしまった。帰宅してからも、興奮してなかなか寝付けなかったが、横になると、いつの間にか爆睡していた。

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