« 福井でのボランティア その6 | トップページ | 福井でのボランティア その8 »

福井でのボランティア その7

 本部に戻り、報告を終えると、何やら人だかりが出来ていた。ごみごみした所は嫌いなのだが、通り道なので仕方がない。私がすり抜けようとしたら、ある人が、「市長、この人は遠い所からわざわざボランティアに来てくれているんだぞ!!」と、私を市長の前につきだした。別にそんなことはどうでもいいのだが(山口から来た奴もいるし)、市長は市民のひんしゅくを買っていることは耳にしていた。市長と向き合うと、黙って名刺を渡された。何も言わず、ご苦労、と言っている様な上から目線だったので、私は大声で文句を言った。「私がここの水害を知った時、ネットでボランティアの情報を調べましたが、何も載っていませんでした。本当に市民のことを考えるなら、どうして行政が動いてくれないんですか?現場では、困ってらっしゃる方達ばかりでしたよ」と。みんな、「そうだ、そうだ」と言っていた。市長は苦虫をかみつぶした様な顔をしていたが、わたしはさっさと宿に戻った(ちなみにこの市長、次の選挙で落選した)。

 宿に戻り、フロントに貴重品を預けようとすると、いつもの感じのいい方ではなく、別の方だった。風呂と洗濯のために、貴重品を預けていたら、毎回、名前等を書けと言うので、私が、「いつもの方は顔を覚えてくれましたけどねえ」と言ったら、その方は、作業の最後に、「私も覚えましたから、どうぞ」と言っていた。ホテルマンとしてのプライドがあるのだろうな、と思ったが、いつもの方の方が上だなと感じた。

 その後、離れに戻ると、例の女のホテルマンの方に、「お疲れ様でした」と言われた。そして、感じのいいホテルマンの方が、入れ替わりに入ってきた。私は、「あの方、美人ですね」と言ったら、「いや、実は私の女房なんですよ」と照れてらした。職場結婚らしく、子供も二人いるんです、と語ってらした。私が、「お似合いのご夫婦ですね」と笑ったら、「ありがとうございます。では、そろそろ本館の方に戻らせて頂きます。ゆっくりお休みください」とおっしゃったので、軽く会釈をした。暫く広間でタバコを吸っていたら、「やあ」という声が聞こえた。

|

« 福井でのボランティア その6 | トップページ | 福井でのボランティア その8 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54007392

この記事へのトラックバック一覧です: 福井でのボランティア その7:

« 福井でのボランティア その6 | トップページ | 福井でのボランティア その8 »