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馬鹿だけどかわいい人

 瀬戸内のじいちゃんの葬式に出た後、最後のお経が読まれ、集落の会館で夕食を採った。その際、お袋と小学校の時に同級生だったというおじさんが、私と弟にビールをついでくれた。ありがいたと思いながら、、おじさんにビールを注ごうとしたら、「わしは、もう酒が飲めない体じゃけん」と言ってらしたが、昔話に花が咲いた。初対面のおじさんだったが、定年の後、農業をやりながら、海釣りを楽しんでいるらしい。私が笑って、「どっちが本職なんですか?」と聞くと、「どっちもじゃ」と言ってお互いに笑い合った。すると怪しい人がビール瓶を持lってやってきた。

 その人曰く、「息子は日テレ系のアナウンサーになり、娘を関東の有名大学に入れたんじゃ」とおっしゃる。「ああ、そうなんですか、それは凄いことですね」と言うと、さっさと次のテーブルに行ってしまった。私は弟と食事していたのだが、「あのおっちゃん、葬式なのに、自慢話しかしなかったな」と言うと、弟は、「ほっとけよ、兄ちゃん」と呟いた。そのおっちゃんが近づくと、集落の人は、蜘蛛の子を散らす様に去っていった。嫌われ者なのかなと、訝しげに観ていたが、家に帰ってから、お袋が、「あの人は近畿の私立大学に八年通ったけれど、よう卒業できんかったのよ」との話を聞いた。子供だけが自慢なんだろうとぼんやりと思った。

 そのおじさんのこともあって、母方の祖母は、私が自主退学したにも関わらず、勉強が出来なくて、学校を放り出されたと思っていたらしい。それだったら、大学院に推薦で行けるわけ無いだろう、とも思ったが、私の名誉は回復され、今更、何も言うことはない。

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